12/21/2010

優先順位の共有

20-23日の4日間有給を取ったため、一足早くクリスマス休暇の旅行を始めています。荷物が多くなり過ぎ後悔してます。肩凝る。さて、最近仕事で失敗したので、今回はその失敗と反省について。


ウチの町のクリスマスマーケット


まず概要をざっくり。失敗は、スーパーバイザーに自分のアイデアをアピールできずに悔しい思いをしたこと。反省としては、試してみたい実験を列挙し優先順位を付けてたリスト、をもっと頻繁にスーパーバイザーに見せておくべきだった。


失敗は二人いるスーパーバイザーとのディスカッション中に感じました。その例を二つ挙げて、説明に使っていきます。


まず、スーパーバイザーの一人から「あの実験もうやった?」と質問されました。その実験は一週間弱前に彼と立ち話したときに提案してもらっていました。が、ディスカッションの日までは他にしたい実験(僕の中で優先順位がより高い実験)をしており、提案された実験はしていませんでした。でもこれではスーパーバイザーから見れば、まるで実験をサボってるみたいです(実際はそこまで思ってないだろうけど僕の妄想はそこまで行く)。で、悔しい。


例二つ目。同じディスカッション中に、彼らからある実験を提案されました。しかし、それはすでに僕の「試してみたい実験リスト」に入っていました。スーパーバイザーからみたら、僕はその実験を思いつくことができなかったように見られる。ホントはすでに「試してみたい実験リスト」に載ってるのに、それを言い出すことも出来なかった。で、悔しい。


この例の補足。プレゼン練習の意味も含めてディスカッションの際にはプレゼンするようスーパーバイザーから言われているので、僕はスライドを用意し、その最後に今後の研究予定としてその時提案された実験を書いていました。しかし、興味を引く分析結果(XRD)が出てたことが原因で、プレゼンせぬままディスカッションがはじまってしまいました。というわけで、先にアイデアを言えなかったという事情がありました。


という二つの悔しさを強く感じたので、反省してみたところ、どうも「試してみたい実験リスト、優先順位付き」をスーパーバイザーにより頻繁に見せる(理想的にはスーパーバイザーと共有する)べきと思いあたりました。


一つ目の例について言えば、立ち話で提案された時すぐもしくはその日のうちに、彼の提案した実験が(僕の判断では)どれほどの優先順位にあるのかを話し、その順位が妥当か判断を仰ぐべきでした。僕の付けた順位が妥当な場合には、他の実験をしてて一週間後にまだ提案してくれた実験がなされてなくても理解を得られるでしょう。で、悔しくない。反対に僕の優先順位が妥当でない場合には、その実験の優先順位の高さを説明してもらい修正することによって、よりよい優先順位で研究が進められます。


二つ目の例については、ディスカッションよりも高い頻度で「試してみたい実験リスト」をスーパーバイザーに説明しておけば、僕がその時々で思いついている実験をスーパーバイザーから提案されることが避けられそうです。で、悔しくない。


というわけで解決法を見つけたので、実践しました。XRD(材料の分析法)では物質が特定できなかったので、他の分析法が必要でした。そこで、考えられる分析法を列挙して上司に相談しました。ウチの研究所にはそれらの分析器はない(けど近くの大学で借りれるかも)という結果でしたが、問題の解決に努めている姿勢は示すことができ満足できました。


そんなでした。かなり強く悔しいと感じたため、その日の就業時間のうちではどうして悔しかったのかを理解することさえできないほどでした。あと、失敗といっても、「悔しい」と思っただけのことなので、解決したところで(先の段落の最後で書いたように)結局自己満足でしかないんですけどね(笑)


以下他事。{僕の仕事って何?」問題です。一つ目の例の所で、スーパーバイザーの提案した実験に低い優先順位を付けるなんて、上司に反抗してるみたいでとんでもない、と感じられるかもと思いました。これに関連して今の仕事について考えてることとちょっとつながりを見出したので書いてみます。


僕の仕事は自分の研究について主体的に考えることだと思うようにしています。というのは、知識・経験の質・量では博士号持ち(プラスうちの研究所で勤務一年)のスーパーバイザー達に敵うわけがないわけで、インターン開始当初は自分の知識のなさを痛感し、僕はこの職場に貢献できるのか悩みました。そんな中、あるとき気付いたのは、僕の研究を自分の研究として主体的に考えることができるのは僕だけであり、スーパーバイザー達にはできないということです。彼らには彼ら自身の研究があり、時間や思考のリソースはそっちに使うはずですから。そんな経緯で、主体的に考えることが仕事であり、僕のできる貢献として捉えるようになりました。


そういうわけで、自分で優先順位を付けてみて、その順位が低くともスーパーバイザーに説明することは、僕の仕事の核心的な部分です。なぜなら、優先順位を付けるというタスクは、その時点までの実験結果と研究の落とし所と足りない実験結果を考慮する必要があり、それが総合的な判断なので時間をとって主体的に考えなくてはなりません。そういった負担を引き受けることが僕のできる貢献と考えています。他方で、立ち話の中で提案されたという例が示すように、実験の提案はそれほど思考・時間のリソースを割くことなくできます。言葉を選ばす言えば、彼らは思いつきで実験を提案してきます。もちろん、そんなことができる彼らの知識・経験の蓄積がすげー!のです。敵いません。


久々に説明的な文章が書けて満足です。
P.S.としての近況に替えて写真にリンク

12/15/2010

近況とちょい先の事

週二更新と息巻いていたけれど、二ヶ月くらい放置してしまった。一度習慣を失うと再開は難しいなぁ。それでは、この二カ月と、ちょい先のことを書いてみます。

まず、中間報告会の後にフランス語のクラスを上級から中級に引き下げました。上級はクラスメートが強烈で発言機会が得にくかったので。中級クラスでは扱う文法事項は簡単すぎるけど、おしゃべりに行く場としては素晴らしく機能しているので満足。

あとは、11月は連休がいくつかあったので、その内でロンドン4泊4日、アムステルダム2泊3日の旅行にそれぞれ行きました。ロンドンで印象に残ったのはホステルで一緒だったウルグアイ人二人組。ウルグアイの経済系や建築系の大学生は宝くじを売ってもうけて、その金に加えて、就職して数年の貯金で世界一周旅行に出かけるという習慣があると聞きました。彼らも経済系でそのクチでした。おもろー。

アムステルダムでは静物画のリアルさに感動しました。美術を理解できないコンプレックスがあるので、旅先で美術館があれば入ってしまうのですが、いつも頭の中はハテナマークでいっぱいです。でもアムステルダムの国立博物館で見た静物画の、特にマスカットの本物みたいな透明感に感動しました。写実主義はわかりやすくていいですね(笑)

先週末は7月まで通っていた語学学校に里帰りしてフランス語の試験を受けて来ました。インターンが始まってからフランス語を褒められ始めたことで、フランス語がアイデンティティー(のひとつ)として感じられるようになったことが動機だと思います。

テスト一週間前の土曜は図書館で勉強しました。小さい都市だからというのもあるんでしょうが、土曜にあいてる図書館がひとつしかなく、さらに16時で閉館。。。日本で通ってる大学の図書館の24時間オープンのありがたさ(いや、今は研究室があるから使わんけど)と、反面、その異常さに気付きました。聖ニコラ(サンタ的なもの)祭りが近かったので、図書館では読み聞かせのあと子供たちにニコラがお菓子をプレゼントしていました。

で先週末(金曜)が試験でした。読む聴く書く話すの四分野きっちり試験があるんですが、やはり「話す」が最低得点でした。各25点満点で、得点は24, 23, 17, 14.5(計50点あれば合格)。英語の試験と同じ傾向が出ました。もはや性格ですね(笑)。ちなみに分かる人向けに・・・DELFのB1でした。

試験後は旧ホストファミリーに行って夕飯をごちそうになりました。僕の好物(キッシュ)を覚えていて、それを用意してくれていました。感激!食前、ホストマザーお気に入りのテレビ番組を見ながら話し始めて、食後まで四時間も話しっぱなしでした。ホストマザーの人生訓は特に「他人との意見交換は大事」が胆のようです。65になっても頑固になったり守りに入ることなく、外国人を受け入れている姿勢は尊敬に値します。ま、そんなことより、とにかく幸せな4時間でした。

試験後の土日は帰り道の途中のパリにいました。二日ともルーブルに費やしました。前述の通りそんなに楽しめるわけではないですが、わからないうちは量を見ることに意味があったりしないかなぁと期待して見て回りました。情けないことに、ナポレオンの居室すげー豪華、が一番の感想です。

パリではブックオフにも行ってみました。日本語の本を求めて。2ユーロ均一のコーナーから三冊、中高生あたりの一時期はまってた群ようこの短編集と、下流社会と、大前研一の薄い新書。下流社会は調査・考察が粗めかな、と読みながら思ってましたが、アマゾンの書評がそんな批判だらけでびっくりしました。群ようこは面白い。気楽に読めてよい余暇になってます。

で、ちょい先のこと。クリスマス休暇はドイツのクリスマスマーケットを見て回って、プラハ、ウィーン、ブダペストと行って、リュブリャナでヴルカヌス同期と合流予定。10人くらいになるのかな。お世話になります。>あるぽん

今日とりあえず、20日のフランクフルト行きのチケットと、1月2日のリュブリャナから帰る夜行を予約してきました。その間はこれから組み立てます。ユーレイルパス15日を使ってみます。5万円強もして高いけど、その元を取ろうという貧乏性がうまくはたらいて、頑張って移動する動機になればいいなぁと期待してます(笑)。

そんなとこです。
仕事はうまくいっていません。(!)エジソンが言うところの「うまくいかない方法を発見する」日々です。日々突きつけられる自分の無力さは棚に上げて、研究所としても初めて挑戦する研究テーマやししゃーないわ、と割り切ることにしています。で、仕事で挙げられそうにない成果は、フランス語の試験で成果を挙げることで代えようかと。帰る直前に今度は一つ上のB2を受けられるか検討中です。そしたらまたホストマザーに会うのが楽しみ。

10/25/2010

中間報告会

10月11日にヴルカヌス・イン・ヨーロッパの中間報告会がありました。それを振り返ってみます。

半分が過ぎたので日本から二つ持ってきていたファイルを二つ目に交換。

中間報告会ではプログラムに参加する25人がヨーロッパ各地の各自の研修地からフランス、ストラスブール近郊に集まって、この半年の報告をしました。6分くらいのプレゼンテーションを次々に聞きました。

プレゼンの言語は英語でした。昨年だか一昨年は各自の研修言語、すなわちフランス語、ドイツ語、スペイン語などでの発表だったらしいです。他の人の発表がわからないなんて悲しいよなぁ。

プレゼンを聞いていて、自分は環境的に恵まれてるなぁと感じました。で、その反面として、頑張りが足りないなぁ、とも。環境的に恵まれてると思う点は、まずホストマザーやスーパーバイザーに恵まれてる、ともに優しくて親切で、他の人のスーパーバイザーのように忙し過ぎて質問・相談する時間が無いなんてことはないこと。

あと、スーパーに行くために電車に乗る必要はなく徒歩1分の近距離にあり、仕事はちゃんと与えられ、しかもやりがいのある仕事で、滞在許可もすんなりではないもののそろそろ手に入りそうだし。「鈍感力」で苦労をスル―しちゃってる説は常に付きまといますが(笑)

面白かったのは、各自の問題を聞くことでした。特に面白かったのは、東京事務所からの職員さんが参加者にインタビューをしているのを横から聞いていることでした。非公式な感じのインタビューで各自が抱える問題が率直に語られたために、それらがリアルに感じられ面白く感じました。気になる所や話が続きそうな所に横やりを入れられるなど、プレゼンよりも双方向性が強いのも面白く聞ける要因だったのかも。

自分のプレゼンは、まぁまぁうまくいったかと思います。研修言語を少し話すという指示があったので、自分は思いつきでTOEFLのスピーキングセクション的に30秒間フランス語を話すことにしていました。スライドにアニメーションでカウントダウンを表示しながら。テーマは、これもTOEFLでおなじみの"Describe the city you live in"にしました。

本番では30秒話した後に拍手をいただいたので、悪くない思いつきだったようです。もともとは即興で話す予定だったのですが、ここだけの話、発表練習をするうちに話す内容がほとんど頭にはいっていました。。。次の機会があれば会場から質問を募ってみましょうか。

語学学校のころの友達とほぼ三カ月ぶりに会って、話す時の感じが懐かしくって、あと彼がストラスブールを案内するのを見てるのも面白かった(笑)。なにより、語学学校以降をかなり楽しんでいるようで嬉しく、かつ正解(のひとつ)を示されたような。

P.S.
週に二回更新するはずが、二週間ぶりのポストになってしまいました。再開の記事はしっかり書こうなんて思ってると、いつまでたっても再開できないので、まぁとりあえず振り返ってみました。

近況は、、、寒いです。日本の真冬でもこんなに寒いかってくらいです。だって登校時に自転車乗ってて耳が寒過ぎて痛いとか、年に数回じゃなかったっけ。それが10月にしてすでに数回ありました。ただ、近年は早く起きることが少なかったので日本の朝の寒さを忘れているのかもしれません(笑)。

10/11/2010

雑日記2(フラ語教室と聞く褒める)

雑日記の続きとして、
・フランス語教室
・聞くこと褒めること
について。


《フランス語教室》
10月からフランス語教室に通っています。地元の大学(チャリで5-10分ほど)で、毎週二回(月・木)、18-20時の二時間です。クラスは10にほどで、コンゴ(民)人男性が4人いる。その他はひとりずつ、ルーマニア、ハンガリ、スペイン、イタリア、トルコ。コンゴ人はかなり流暢で、早口で、ためらわずに発言するようで、なかなか強烈なクラスメートです。年齢はみんな20代か。エラスムスの学生が二人?


上級クラスで苦戦してます。中級の人が集まらず、中級クラスが作れなかったからか上級にい入れられました。なので授業は文法の授業とかリスニングとかなくて、ゲームとかグループワーク的なことをしてます。7月までの語学学校のような授業だろうと無意識に想定していたので、その違いに違和感を感じてしまいました。あと、コンゴ人ばっかり発言してます。あの中に入っていくのが難しい。


先生(女)が頑固です。ルールとして教室内ではフランス語以外を話すこと禁止だけでなく、フランス語以外の辞書(仏和も)の使用禁止、フランス語以外の本を開くの禁止とか。また、中級クラスが実はあるらしいと知ったので、次の火曜に中級クラスを見に行っていいかと訊いたら「おまえには簡単すぎる」で一蹴されました。この件については後日再度お願いのメールを送って返信待ちです。


ちなみに授業料は10月から2月の60時間で270ユーロ。


《聞くことと褒めること》
この二つが何かというと、これをしてくれる人には好感を持ちやすいというか、人づきあいがしやすいって言動です。そんなん当たり前の真理・心理と言われてしまえばそれまでなのだけど、まぁこの半年を振り返って強く感じたのです。


まず、聞くことの例は7月までのホストマザーと8月からのスーパーバイザー。ホストマザーと会って初めのころは本当にフランス語が全く話せないにも関わらず、ホストマザーは僕の拙いフランス語に付き合って、聞いてくれました。スーパーバイザーは自分の仕事・研究で忙しい中、僕の拙いフランス語での報告・相談につきあってくれます。


褒めることの例は、(3月までの大学の先輩と、)7月までの語学学校の先生と、今の上司です。語学学校の先生はとにかく褒めてくれて気持ちよく勉強できました。今の上司は、僕がマンスリーレポートとかで卑下してると、フォローして褒めてくれます。


逆に、褒めてくれず、批判してくる例は、7月までの語学学校の校長でした。「おまえは文法が出来るけど話せない。もっと話すべきだ」と。もちろん真理なのだけど、いい気分にはなりませんし、また、「いや話さないのは僕の性格の問題で・・・」などど不毛な反論もしたくなる。あ、彼女は「聞くこと」も出来ない人でした。めっちゃ頑固。


そんなで。


PSとしての近況
この記事がアップされるころには中間報告会も無事に終わっていることでしょう。ヴルカヌスの一年も後半突入です。反省、修正、実行していこう。

10/08/2010

雑日記(大使・驚く)

今日はまとまりなく。というか、いつもは「ひと記事ひとテーマ」だけど、今日は四つくらい書いてみる。
・駐ベルギー大使に会った
・フランス語教室
・聞くこと褒めること
・簡単に驚く
と思ったのだけど、書いてみたら長くなったので本記事はは1個目と4個目。二つ目と三つ目はちょっと関連があるので、まとめて次回。


《駐ベルギー大使に会った》
きっかけ。インターンしてる研究所が技術的コンサルを提供してる先の企業を、駐ベルギー大使が訪問した。そこで、技術解説の為にウチの研究所の所長と研究者が呼ばれた。ウチの所長は日本人の研修生がいる、ということで僕を連れていくことにした。そんなかんじだと思う。


大使さんが訪問した企業の様子。企業は石炭炉を修理する技術を保有する(ウチの研究所が開発を補助した)。石炭炉を持つ日本の製鉄会社を顧客としている、というのが日本との関係。新日本製鉄の石炭炉の補修用機械の開発プロジェクトのケーススタディを一橋大学イノベーション研究センターのウェブサイトで一カ月ほど前に読んでいたのが、なんというセレンディピティ。その論文はこちら(リンク先PDF注意)


僕たちは大使さんが到着する30分くらい前に着いた。小さい会社っぽい。従業員60人だっけ。警察のバイクが駐車場に入ってきたぞ、と思ったらそれが大使の乗った車を先導していた。警備するんだなぁ、と思う。降りて来たのは大使とその奥さんだった。握手する。僕を日本人と認識されたようで「おはようございます」を交わす。


大使さんはプレゼン聞いて、工場を見学していった。プレゼン中に何度か質問するなど興味を持っている様子。あ、そうだ、彼はフランス語ペラペラだった。驚き。まぁ考えてみれば外務官僚だし何か第二外国語が話せるんだろうとは思うのだけど、でもその外国語の国に派遣されるとは限らんしね。そういえば奥さんもフランス語話せるっぽかった。


工場見学の時に奥さんと少し会話。ちなみに大使さんの方はずっとそこの企業の社長さんがつきっきりで話す機会を得なかった。で、奥さんから石炭炉を修理する機械について質問された。全然知らないので、さっきのプレゼンで言ってたことの範囲内でお答えする。今日この後はこのような会社を訪問するのか、と僕が質問した。やはり、その工業団地内の中小企業を三つほど訪問されるとか。大使さんは技術好きだそうで、こういう企業訪問を楽しんでいるそうだ。


最後に企業から大使夫妻にプレゼント。奥さんには花束とチョコ、大使さんには大判の本をプレゼントしたようだった。大使さんが帰った後に残っていた茶菓子のチョコがうまかった。




《簡単に驚く》
なんだか最近簡単に驚く。いや、カルチャーショックとかではなくて、もっと軽い話。


・実験室で洗い物をしてたら(例によって冗談好きな)テクニシャンが後ろからそーっと近づいてきて「ワッ」ってしてきて、異常ににビビってしまった。
・イヤホンでポッドキャスト聞きながら料理してたために、(キッチンを共有する)同居人が近づいてきてたことにきづかず、急に話しかけられて異常にビビった。


とか、そんなしょうもない話。


日本でやられるよりビビる気がする。すぐに思いつく理由は、気を張ってるから、くらい。「気を張ってる」なら何されてもビビらんでしょ、と思うかもしれないけど、そういう意味とは違って、危機におびえているから危機への反応が過剰になる、という意味で。


あと、気を張ってるバナシでいうと、イラッとする程度が日本にいるより大きいかもしれない。自分を守らなきゃって意識が強くなってるから、自分をイラつかせる要因に対する反応が過剰になるのかも。ここでいうイラっとするって、自分への危機になりうる種類のイラつきだろう。例えば自転車に乗ってて事故になりそうになるとか。


もうひとつあった。気を張ってるからか肩や首が凝る。といわけで、中間報告会で会う方、肩を揉んでください笑。ご希望ならお返しに肩を揉むので。


PSとしての近況
今週は中間報告会のプレゼン準備したり、大使さんに会ったり、それと仮滞在許可証の延長だったりでなかなか実験できなかった。が、今日金曜はがっつりできた。これで一連の操作をひとりでできるようになった。いちいち人に訊かずに進められるのは気楽。それがいいかどうかはおいといて笑。
で、週末はヴルカヌス・イン・ヨーロッパの中間報告会に行く。フランス、ストラスブールで。日曜と月曜。土曜移動して同期と夕飯食べて、日曜は昼飯食べて観光して、あとは中間報告会。プレゼン含めて同期の話を聞くのが楽しみすぎる。あーたのしみたのしみ。

10/03/2010

9月(二ヶ月目)の仕事

インターン開始から二ヶ月が経ちました。インターンがなんとか研究らしくなってきました。そんな二ヶ月目について書いてみます。
インターン先の玄関
9月の初めころは、ブログのPSにもちょこっと書いていたように、実験に使う試薬を待たなければならず、できることが限られていました。そこで、目的の物質ができるまでの各段階において振れるパラメーターや考えられる物性の測定方法を表にまとめたり、論文(を書く場合)の骨子を構成したり、欲しいデータを図にしてみたりしました。


また、スーパーバイザー(上司ではないし、「指導者」や「監督者」って訳すのもイマイチだしなぁ)が彼の実験を練習として僕に与えてくれました。彼と僕の研究の実験は重なる部分があり、それを通して実験操作に慣れました。


試薬が届いて、中旬ころからは自分の実験を始められました。しかしこれがうまくいかず、作製手順の最終段階のひとつ前で、すでにダメっぽいことが明らかなほどでした。問題が発生して研究らしくなってきました。


が、そこで痛感するのが自分の能力不足でした。試料がダメになった原因やその解決策に関して、嫌になるほど何も思いつけないのです。他方でスーパーバイザーは「コレが多く入ってるからだ」とか、テクニシャンは「アレを入れたら改善するよ」とかスッとアイデアが出るようです。知識や経験の不足が明らかでした。


そんな中で自分でも、思いあたる原因とその改善法がひとつ見つかりました。スーパーバイザーやテクニシャンのアイデアをとりいれて実験をする際に、まず、スーパーバイザーの指摘した「コレ」の量を減らしました。で、テクニシャンが言った「アレ」を加える前に、試料を半分にわけて、半分には「アレ」を加え、もう半分には加えずに自分で思いついた改善策を施しました。


結果としては、半分にわけた両方がうまく行きました(初回と同様に進めた試料はダメでした)。とはいえ、まだ作製の最終段階の前なので、最終的に物性がどうなるかなど見届けなければならず、どちらの方法が良さそうかは不明です。それに、「コレ」の量を減らしたことによる負の影響もあるでしょうし。


そんなんですかね。実験が楽しいです。というか実験室に居ることが楽しいです。まず、机で論文の骨子とか振れるパラメーターを想像してるより、手を動かしてダメなりにも物ができる方が直感的に楽しいです。実はそれより、実験室にいるテクニシャン達が冗談大好きで、よく絡んでくれて面白おかしい時間を過ごせる、というのが実験室にいるのが楽しい最大の理由です。




PS スーパーバイザー
上司と言ってしまえば簡単なんですが、本文中でも書いたとおり、上司って感じではありません。僕の研究は彼の研究とは別物であり、僕は彼の下請けではないので。一方で単なる先輩かと言えばそうでもなく、僕のインターンの世話を彼が担当しています。「指導してくれる同僚・先輩」と言ったところですが、文章に入れるには表現としてこなれてないし、ということで横文字でスーパーバイザーとしています。


PS2 テクニシャン
テクニシャンは研究者の考えた実験を実行する人です。うちの研究所では研究者が実験手順や物質の量を指定する書類を作り、テクニシャンはそれに従って実験をします。あ、僕の場合は実験も自分でやります。
彼らはみんな冗談好きです。一人の名言に"Il ne faut pas être fou ici, mais ça aide."「ここ(実験室)ではバカであってはならないが、バカであることが助けになりうる」があります。一つ目の「バカ」は文字通りバカの意味でしょう。対して、二つ目の「バカ」は冗談を言ってふざけられる、日本語で言う「ノリの良さ」にあたるものと思います。


PS3 
ブログ続けるの難しい。英語の方はもう二週間(二回)さぼってるし、日本語の方もこないだの金曜サボったのを今日(日曜)書いてますし。夕食時にブログの骨子を書くという計画が、同居人が戻ってきたことで難しくなってるのが痛いです。あと火曜と木曜と思ってた語学学校が明日(月曜)に第一回の授業があるとか。。。見直しが必要そうです。

9/27/2010

唯物論者の自炊

ホームステイから一人暮らしになってそろそろ二カ月。その二カ月の自炊を写真で振り返ってみます。なお「唯物論者の自炊」というタイトルは、いんすぱいやーっど・ばい:
これは主に見た目をかわいくするためにしていることなので、味さえよければ良いという見た目に惑わされない唯物論者のみなさんはこの工程をはぶいてそのまま鍋に鶏肉を入れてしまっても大丈夫です!  
安全ちゃんの食肉宇宙「ハイパー簡単なもてなし料理、紅茶豚&紅茶鶏の作り方」
かわいい感じの記事の中で、ふと唯物論者なんて文化系な言葉で出てくるのがおもしろかったので印象に残って、パクった。あと、僕の趣味があくまで「自炊」であって料理でないのは、やはり料理の見栄えを重要視してないから。こういう意味での(どーゆー意味やねん笑)唯物論者は損をしてるよなぁ。たぶん人並みに見た目を気にした方がお得。

初めから話が逸れ過ぎた!笑
では、ひとつめ
にんじんとたまねぎのスープ。コンソメは

マギーブイヨン。コンソメとしては味の素のしか知らなかったけど、日本でも普通にあるらしい。。。

スモークサーモンとレタスの相性っていいんだね。

鶏の心臓。こういうゲテモノは安いのでつい買っちゃう。一キロ当たり4ユーロ。炒めると
弾力性のある歯ごたえ。
父親が遊びに来た時に持ってきてもらった赤味噌
で、心臓と砂肝を
煮込むと

 砂肝は煮込むと、小さく固くなる。溶け出すのか縮むのか。
しょうゆとアヴォガド。ご飯がまたあう。
生クリーム(?)と卵と、バニラ風味の砂糖(sucre vanille)
を炊飯器中の炊いたご飯(二合)に加え
もう一回炊飯スイッチを押すと
こうなる。リオレ(Riz au lait)。甘いご飯なんて!って抵抗が初めはあったけど、いまでは平気。サランラップに包んでおいて会社のおやつに持っていく。
Boudin blanc(ブーダン・ブラン)。鶏肉とパン粉と牛乳から作るらしい。ベルギーのものらしい。キロ当たり4.5ユーロくらいで安い。もちもちして脂っこくもなくておいしい。ミュンヘンの白ソーセージとは違うのかな。見た目は似てる。
Boudin noir(ブーダン・ノワール)。こっちは豚の血と脂のソーセージ。断面は
たぶん白い所が脂。やはり血、あんまりおいしくない。。。レバーに近いけど、また違う。ちょっと甘みがあってそれが気持ち悪い。

ケーキの素。これを炊飯器で焼く。のだけど、底しか焼けずあとは生だった。そこで全体を混ぜてもういっかい焼いて、それを裏返してもう一回焼いて、
こんなかんじ。おいしかった。そういえばこれは誕生日前日に焼いたんだった。
次は生肉の
その名もアメリカン。サンドイッチの具によく使われる。ご飯にもよく合う。
わさびとしょうゆにもよくあう。
取りはラタトゥイユ。
ホストマザーに聞いたレシピはトマトとナスとズッキーニと玉ねぎを同量使う。あとはパプリカ、ニンニク、数種のハーブが入ったherbe de provence等。僕はナスがあんまり好きでないし高いのでよく省く。かわりに、肉を入れるとおいしい!上の写真は昨日作った豚肉入り。なかなかよかった。下の写真は
鶏肉を入れた時の。これもよかった。骨付きのここの部位は結構安い。調べてみたら、手羽元??ラタトゥイユは時間がかかる(かけたほうがおいしい)ので、休日の料理にしている。じつはもう4回とか作ってるから隔週で作ってることになるのか。

PSとしての近況
週末は近くの郊外型ショッピングモールに二回行ってしまった。服を買ったので荷物置くために一回帰った。服を買ったのは渡欧してからの半年で初めてだったかな。で、ゆっくりスーパーをぐるぐるして、ラタトゥイユの材料買って帰った。土曜の夜は同僚と出かけて、ディスコ(クラブ?)に行った。爆音うるせー。日曜は目覚めたベッド上で読書してラタトゥイユ作って、雨もあって出かけるのもめんどかった。で夕方からTBSラジオ文化系トークラジオLifeのUstream放送を見る。いつもはポッドキャストで聞いていたので生で聞くのさえ初めて。なんか映像をみるとグダグダに見えるようだ。国会中継もそうだったな。ラジオで聞いてると賢いおじさん達の討論といった印象だったけど、テレビで見るとおじいさんがてくてくと発言する席に歩く姿とか見えちゃってイマイチだった。
朝起きられん。週末のリズムを持ち越しちゃうのと、日の出が遅くなってきたのが原因か。

9/24/2010

知識必要!

研究上の問題解決って知識が必要だなぁ、と思う。そして自分にはそれが無いと。暗黙知みたいなことも含みたいので、知識って言葉が正確かどうかわからない。けれど、必要だと思う理由を説明することで、言いたいことがわかってもらえるかもしれない。

知識って必要だなぁと思うのは、年長者から研究上のアドバイスをもらうとき等だ。昨年度の卒業研究で頻繁に指導していただいた先輩はドクターコース修了間際の方、今インターンでしてる研究を指導してもらってる同僚はドクター取って一年ちょっとの同僚だ。彼らがくれるような助言を発想するためには知識がいるんだろうなぁと感じることが多々ある。

例えば、ある物性に問題があったり改善したいとき、「アレを加えたらいいよ」とか「コレが多く入ってるのが原因だ」とかアドバイスがもらえたとする。ここで、アレやコレが役立つと発想できるのは、きっとそれらの特徴を覚えていて、あと、似た状況を経験するか聞いたことがあるからだろう。
具体性がないために全然たとえになってない。。。

僕が一人で考えた所でなーんにも研究が進まない。で、相談してみれば大抵簡単に解決策をもらえちゃう。そういうとき無力感がすごい。卒論やインターンは「練習」の場でもあるのだから、(その成果に関わらず)自分で考えるのも大事だというのは別の話。

この考えを進めてみると、欧米の大学院教育でコースワーク(座学)が重視されることの意義がちょっと見える気がする。専門分野の周辺の広い基礎知識が、その後に取り組む研究において解決策を見つける助けになりそう。


そんなところかな。


PSとしての近況
今週は、上記のような感じで一人で考えて何も進まない時間を経験しました。いやぁ何にも思いつきませんでしたね(笑)。前のマンスリーレポートで書きましたが、自分で考えるのと相談しに行くのとの二つの間のバランスを見極めるのが大事というか難しいというか。
あと、近所の大学でフランス語の授業を取れそうです。10月頭から2月頭まで、火曜と木曜それぞれ18-20時の二時間。レベル分けテストのときに、先生がほめてくれた:「半年でこんなに出来る学生は珍しい」って!うれしいうれしいうれしい。日本に帰る前にB2受けちゃおうか??←完全思いつきの発言。

9/20/2010

僕らしい文章を書くための技法


僕の文章って何でこういう風なんだろうか。最近ある二つのブログ記事を読んで、前からちょこちょこ思ってたこととリンクして面白かったので、今回はそれについて。記事紹介、僕が後者である原因、ポイントとコメント、二つの差、の順で書いていきます。


《記事紹介》
まず、その二つの記事はコチラ:
1. RyoAnna’s iPhone Blog:読みやすい文章を書くための技法
2. 発声練習:卒論/修論における読みやすい文章を書くための技法

僕の文章は二個目の記事で勧められている方法で書かれていて、一個目の記事の勧めの多くに反している。つまり、論文みたいな文章になってて、一般的な読みやすさからは離れてしまっている。でもでも、二個目の記事の勧めを満たしているわけでもない。。。

《僕が後者である原因》
原因は二つで、すなわち、僕の性格と大学での英語教育の結果だ。まず性格。前にも書いた(私の性格の要)とおり、僕はタテマエ思考が好きで、かつ言葉の正確さを求める性向がある。このため、論理の穴や誤解の素を無くすことを優先することになる。

また、英語教育としては:
・大学一回生の時に英文ライティングの授業でparagraph writing(パラグラフ・ライティング)を習ったこと
・TOEFL(やGRE)のライティング練習でparagraph writingを実践していたこと
これらの影響が大きい。日本語でもparagraph writingをしてしまう。自分の考えを表現する文章はすべからく英語の練習だったので、こうなった。

僕が思うor習ったparagraph writingは次の特徴を持つ:
・一つの段落(paragraph)はひとつのテーマのみを扱う
・そのテーマを段落の一文目で端的に表す(topic sentence)
・最初の段落で主張を述べる。最後の段落で主張をまとめる
これから何を読むのか読者が把握してると理解度が増すから、paragraph writingが理解度の向上に有効なのかな、と思う。(といえば、プレゼン資料において初めに目次を示したり、スライドが目次のどの部分の話をしてるかを示したがるのはこのためだ。)

ちょっと脱線だけども、加えて、僕の文章には文単位でも英語っぽい文がよくある。例えば、"What is important is that ---."みたいに「重要なのは、・・・だ。」と文頭で、その文が何を言うのか書いてしまう。これから何を読むのか読者が把握するから「・・・等が重要だ。」という文よりもわかりやすい。もっと脱線だけど、「平日、いわゆるアフターファイブ、には・・・」などのように言葉の言い換えの前後を読点「、」で区切っちゃう。

《ポイントとコメント》
では、二つの記事で示されてるポイントについて。二個目の記事の箇条書きを引用しながら。

PREP法: 技術文書でも同じ。ちなみに私はこういう呼び方があるのは初めて知った。
paragraph writingの、「最初の段落で主張を述べる。最後の段落で主張まとめる」と同じ。ただ、僕は「理由」だけ書いて、「具体例」を示さないことがよくある。

言葉を削ぎ、順序を入れ替える: 技術文書でも同じだが、目的は、一意な読み方をしてもらえるように誤解を招きそうな表現、語順を避けるため。連体止めは禁止。
あるある。誤解を招く語順を避ける。例えば「A君の友達とB君」は一義的だが、「B君とA君の友達」は多義的。

同意語の工夫: 技術文書では不要。むしろ、同じ意味を表すならば必ず同じ言葉を使うこと。理由は、読者に違う言葉を使う場合には、違う意味を表すと理解されてもしょうがないため。
ほんとに。理解を助けるために同じ言葉をどんどん繰り返す。

説得技法:「情緒的説得」は不要。
そうそう。そもそも「説明」に集中して「説得」は二の次にする。 


引用とコメントはこんなところ。



《二つの差》


最後に、この二つの文章技法の目的の差について。一個目の方は読ませることを目的にしているのに対し、二個目の方は理解させることを目的としている。言いかえれば、一個目は文章(の内容)に興味の無い読者に興味をひくことを目的とし、二個目はすでに興味を持っている読者を対象としている。


この差は僕に欠ける能力:「魅力的に(例えば熱く・面白く)語る能力」そのものだ。僕の文章(や語り)はタテマエ思考に影響されて誤解を避けようとするあまり、他人の興味をひこうとする努力が無視されている。逆に二個目の方を無視して、一個目の方に従う練習も必要みたいだ。




そんなところ。僕の文章は「読みやすさ」より理解のしやすさを重視してる。で、他人の興味をひくことに無頓着だったんだ。という話でした。意識して書いてるせいか、いつもより二個目の方法論に沿った文になっちゃっいました。


PSとしての近況
先週末はVulcanusの仲間のいるLeuvenに行ってきました。みなさま暖かく迎えてくれてありがとうございました!楽しかったー。これについては英語ブログの方で書こうかと。抽象的なことよりも具体的なことの方が書きやすいので、出来事みたいなのは英文向けかな笑。
仕事の方は試薬が来たので実験が進んでます。XRDも直ったらしく「結晶になってたよ」と口頭でちょっと聞きました。順風満帆とまではいきませんが、まずまず順調ですかね。

9/18/2010

電子ジャーナル学外利用

Vulcanus in Europe に参加してると、会社で論文が自由にダウンロードできない!って事態が珍しくないと思います。そこで、日本の大学のアカウントで論文を手に入れよう、というお話です。

VPN(virtual private network)を使って学内環境にアクセスすることで、電子ジャーナル(論文)を大学の外からでもダウンロードできます。
*知ってる人にとっては何を今さらって話題ですけど。。。

ただ、条件があり:
1. 大学・大学院を休学していること。つまり在学はしてること
2. 大学の制度上、休学中でも学外利用が可能であること
3. (会社で使うには)会社のネットを用いたVPN接続が許可されていること
を満たす必要があります。
僕の場合は3番目がダメで、アパートでダウンロードすることにしています。あと、例えば名古屋大学は二番目がアウトっぽいです。残念。

で、具体的な方法です。これは大学によりますが、たいてい次の流れに従えば利用方法が見つかるのでは、と思います。
大学の図書館のウェブサイトにアクセス
「電子ジャーナル」、「学外利用」、「リモートアクセス」"VPN," "PPTP"あたりのキーワードをたどる
ログイン画面や、設定方法が見つかる
必要な設定をして、ログイン

応用:
1. もちろん日本でも使えます。帰省してるとき(例:正月で帰省してるが卒論・修論直前!)とかね笑。
2. 別に専門の(理系の)論文だけ読めるわけじゃない。Harvard business reviewとかも読める。例えば昨年あたり話題になったドラッカーの論文とか。

以上。
実は最近ブログ熱が冷め気味で、今日もやる気が。。。なので既にあったメモを元に書いてみました。

PSとしての近況ですが、待ってた試薬が来てやっと実験再開。話すことも多くなって楽しいけど疲れた。
週末はヴルカヌスの仲間がたくさんいるLeuvenに行ってきます。偶然にも寿司パーティーの予定があるようでラッキー。

9/13/2010

特産物シリーズ

フランスのスーパーマーケットのチェーンが展開している特産物のシリーズについて書いてみます。おもしろい取り組みだと思います。
二つのスーパーそれぞれの特産物シリーズ
《概要》
スーパーチェーンの"E.Leclerc"と"Carrefour"がそれぞれ、"Nos régions ont du talent"と"Reflets de France"という名前で展開しています。シリーズではフランス各地の特産物に上の写真のような統一されたマークをつけてブランド化しています。


パッケージにはどこどこ産のナニナニと書いてあり、フランス地図中にその地方が示されていることもあります。品目は多岐にわたり、チーズ、パン、クッキー、カモ料理の缶詰、プルーンなどなど。値段は割高のものもあれば、安いものもあるようです。


《消費者にとって面白い》
例えば写真中の例の乾燥プルーンなんかは今どきどこでも作ることができるわけです。しかし、それがフランスのある地方の特産物で、その商品がその地方で作られたと知れば、魅力的に感じられないでしょうか。


特定の食品をある地方の特産物であると意識して消費することは、単に食べるのみでなく「特産物を食べる楽しさ」が加わると想像できます。フランス人にとってはその豊かな自国の食文化に対する認識をさらに強くし、外国人にとってはフランスの食文化に意識的に触れられる機会となります。


《文化の保存》
この特産品シリーズは食文化の保存に貢献するのではないでしょうか。一般に、情報伝達と流通が発達することにより、規模の小さな特産品の生産者は不利な立場に立たされます。そんな状況のなかで、大手スーパーが展開する特産品ブランドに認定されることは、特産物の生産者にとって決して小さくない単位の契約をもたらすと想像できます。


また、すでに述べたように、消費者が特産品を消費するという意識を持つことによって、(意味的)価値が付加され、特産物の消費拡大に貢献すると考えられます。加えて、シリーズのマークがパッケージに印刷されていることで、消費者の目に留まりやすくなります。


《まとめ》
整理してしまうと大事なのは次の三点でしょうか:
・特産物であると明示することは意味的価値を付加する
・シリーズとして扱うことで、ブランド化が見込まれる
・多様な食文化を守るというタテマエ的な大義もある


つまるところ、僕はこのシリーズが好きだ、という話です。今回はそれに思いつきの理屈を付けてみました程度で、テキトーな文章です。もっと整理して分析したり、推敲できたらいいんですが、なんかもう余力がない。。。ところで、日本ではやってないのかな?イオンあたりとか。


フランスに行ったらぜひお試しあれ。写真左のlunettesってクッキーはおいしい。




PSとしての近況
キッチン等を共有する住人が本格的に住み始めたようです。明日から学校が始まるそうで。ひとりで使ってるのとはわけが違うし、ちょっと気つかうなぁ。炊飯ジャーを洗う前に水に浸して流しに放置とかしにくい。

9/11/2010

イチドメノコト

ブログの名前が「ニドアルコトハ」で、その下に海外居住が二度目であると書いてあります。ほんなら一度目は何やねん、ということで今回は、二年前の僕にとっての初めての海外居住、ドイツでの7週間のインターンについて書いてみます。
ミュンヘン市庁舎


《インターン・滞在の概要》


イアエステ, IAESTEの仲介
期間:2008年9月1日から10月17日(当時大学三年生
職場での使用言語は英語
場所:ドイツ、ミュンヘン郊外、ミュンヘン空港のある町
研修先:大学。隣には現存する最古のビール醸造所
内容:ビール製造に関する研究の手伝い
就業時間:原則8-17時。ただし、非常にフレキシブル。
住居:フラットシェアとホームステイの中間的な。
給料は生活費相当が支給される。




《インターンの振り返り》


卒業研究に取り組む学生の補助をしていました。ほぼ常に彼と一対一。初めのころは文字通り「手を貸す」だけの状態でした(つまりテクニシャンみたいな)。時間とともにだんだん信頼を得て、研修後半ではデータの解釈に関して意見を求められるようになりました。信頼を得ていく過程では、彼が病欠したために一部の実験について僕が彼に先行して技術を習得したこと、また、彼よりも統計の知識を持っていたことがきっかけとなったと思います。




《余暇》


平日、いわゆるアフターファイブ、は街をぶらぶらしたり、自炊したり。で、夜はフラットをシェアしてるおじさんと話をしたり。火曜にはイアエステ現地委員会のミーティングがあって、そのあと彼らと最古の醸造所に併設のビアガーデンに行ったり。


*現地委員会は現地の学生・若手の社会人が運営していて、そこでは各国からのイアエステ研修生10-15名がお世話になっていました。そういえば彼らとインターナショナルディナーもしました。


週末はほぼ毎週イアエステの現地委員会の計画した旅行に参加しました。二回は二泊を伴う旅行で、あとは国内の日帰り旅行でした。参加費の補助が非常に厚くて、二泊の旅行の交通費・宿泊費・美術館等入場料込で50ユーロとかでした。最後の週末は日帰り旅行を企画し、4人の参加者を得て二都市を観光しました。




《感想など》


いろいろ学んだことがあるとは思いますが、一番の収穫は:
海外で、つまり日本語が通じない環境で、生活できるという自信
です。自信を得られたというより、「海外生活って大変なんだろうなぁという漠然とした不安がなくなった」の方が正確ですね。大抵のことは経験してしまったら何でもない簡単なことに思えてきますよね。


あとの感想などは:

  • 文化・考え方が違うという言葉の意味がわかった。
  • 同文化・同言語の人の中で生きることの気楽さ。日本はラク。
  • 日本人が和を尊ぶという言葉の理解。日本人は不平不満をあらわにしない
  • 日本がすごく「合理化・自由化」してること。ドイツの石畳とか日曜閉店は不合理。合理化が善か悪かはおいといて。
  • 職場で貢献することの難しさ。仕事を探す、改善を提案する、信頼を得る等が必要。
  • 研修自体だけでなく、余暇にも視野を広げる。一人で自炊してないで他の研修生などと遊ぶべきだった
  • 新しい環境でも戸惑わない・平気だ、という自分の一面の発見カルチャーショックとか気付かずにスルーしてしまうという欠点の反面



《イアエステの海外インターン》


あと、ちょっと細事で、これからイアエステのインターンに参加しようという人向けのことを。


給料で生活費をカバー。渡航費は自己負担で、仲介手数料(二万くらい?)が必要。
求められる専門性は研修先によって非常に異なる。
三年生(応募時点で二年生)から応募可能。
自分の専門分野と研修の分野が異なることも、ほぼ同じこともある。
夏休みの間の8週間などの短期が可能。
他国からの研修生とも交流が期待できる。
認定試験を通るのは簡単。最近は難化傾向?
研修言語は英語


一度目はそんなんでした。この体験が楽しかったのでヴルカヌスに応募したという、今ここベルギーに居るきっかけになった出来事です。アレがコレにつながったように、コレが何か面白いことにつながれば嬉しいなぁ。


PSとしての近況
昨日アップロードできませんでした。またバタンキューしたためです。あと、全然ストックが溜められていません。難しいですね。これは優先順位を高く付けるべきことなのかな。
今週の仕事は、、、試薬が着くまでにさらに二週間待たなければいけないことがわかりました。加えてXRDが故障してるらしい。。。なので、僕の研究を進められない間、上司の研究を手伝わせてもらえることになりました。使う手法・機器は似てるので練習になるだろう、という意図でしょう。
今日、土曜はまたでかいスーパー行って、ラタトゥイユ作って、炊飯器でケーキ(ブラウニー?)作って、あと公園で読書しました。明日は予定無しです。どうも、「ひとり遊びv.s.グループ遊び」以前に、休日に対する計画性が無さ過ぎ説が有力になってきました。

9/06/2010

遊びの葛藤

今回は、まだまとまってないことを。もっと考えたら、変わっていきそうだけど、いや、変わっていきそうだからこそ、今の考えを文章にしておきたいなぁと。
先週末のグループ遊び(上)と一人遊び(下)


余暇の*良い*過ごし方がわからない。僕は余暇の過ごし方として、一人遊びが好き。でも一人遊びは、対人能力の養成機会に、加えて海外にいることを考慮すれば異文化交流に、欠けるためによくない。他方で、余暇くらいは自分の好きに過ごしたらいい、って見方もあるだろう。結局、どうしたらいいかわかんない。


以上。あとは蛇足。


これはリーダーシップと似てる。苦手なことは捨てて得意なことに特化しなさい、とはよくきくけど、リーダーシップはどんな分野でも必要とされる資質。これも結局どうしたらいいのかわかんない。


冒頭で「まだ変わっていきそう」と書いたことに関して。まずひとつ修正できるのは、一人遊びが好き、という部分。というよりむしろ、一人遊びにせよグループ遊びにせよ遊びの計画が億劫で、結局一人遊びになるのかもしれない、と思い始めた。


つまり、まず、グループ遊びも実際やってみれば楽しい。億劫というのは、グループ遊びだとその計画段階での他人との調整が面倒で、一人遊びだと自分ひとりのことなので計画の決定を先延ばしにしてしまう。ということ。


ホンネを言えば、一人遊びは避けなきゃと思う理由には、「ヨーロッパ滞在を楽しんでる(楽しんだ)と他人から見られたい」という気持ちがある。グループ遊びの方が滞在を楽しんでるように見えるから。こんなことを思わないで済むだけの強い価値観が僕には無い。


あぁ難しい問題。




psとしての近況
新たな人々がいろいろ。まず、キッチンを共有する他の二人のお隣さんたちがきた。美術専攻の女の子ふたり。感想:日本人て太ってる人少ないですね、、、笑。あと会社の新入社員が日本好きのフランス人。漫画を500冊持ってるらしい。マスター終わって就職し、会社での研究をドクターの論文にするらしい。
あと、注文した試薬が届かないことを(自分への)言い訳に、職場で何もしてないことに気付いた。試薬が無くてもできることを探す努力を怠っていた。何かできることを諦めることなく真摯に探そう。何の成果報告も求められず、こんなにゆっくり考えられることは珍しく貴重な機会かもしれない。

9/03/2010

サイクリング

先週の日曜(29日)に行ったサイクリングのことを。


うちの会社への初めてのヴルカヌス生のものという自転車を手に入れたことは前にも書きました。おかげで通勤時間は25分から10分に短縮でき、また徒歩だと35分もかかる郊外の大型商業施設にアフターファイブでも気軽に行けるようになりました。


こんなふうに平日は大活躍の自転車で、先週末サイクリングに行ってみました。フランスの語学学校時代のときから、サイクリングは便利な余暇でした。というのは外出しなさいってプレッシャーがホストファミリーにあり、かつサイクリングは事前に計画してなくても適当に出かけられるからです。後ろ向きなことばっか書きましたが、サイクリングはまぁまぁ好きです。


で、こないだ。どこへ行こうかと周辺地図を見ると、南方に国立公園が広がっていました。さらにその南端はフランス国境です。というわけで、今回の目標は森っぽい国立公園を抜けてフランス国境周辺に行くことにしました。余裕があったらフランスに入ってフラフラしよう、くらいのつもりで。


出発したのは13:00、南を目指します。まずは会社近く


を抜け、どんどん南へ進んで行きます。


と思っていたんですが、気付いたら住んでる町の近くに戻っていました笑。一度町へ戻って、道を間違えたと思われる場所をフラフラしてみても、それらしい道は見つからず。結局家へ帰って作戦会議(ひとり)をして再出発が14:30。こんどは予定していたコースを逆回りで攻めることに。


これがうまくいって、それらしい道をどんどん南下できました。そろそろフランス国境かなと思ってると、道の両脇に路上駐車の列が。ちらっと見えた看板にfête locale(地元のお祭り)と書かれてるのに気付きました。これは立ち寄らないテはないと思い、入口が見つかった所で即入場しました。


食べ物のテントや露店を抜けるとそこには
ずらりと並ぶ色とりどりのトラクター。なんじゃそりゃ。さらに進むと、人が集まっていて、
何かと思えば
加治屋さんの実演。もっと進むと
馬で畑を耕すやつ。懐かし志向の農業のお祭りっぽいですね。しばらく経って始まったのが
トラクター・パレード。延々と続くトラクターの列。なにやら場内アナウンスが始まって、耳を傾けると、数字と「馬」って言葉が聞こえます。数分経って、あぁ、トラクターのエンジンの馬力のことかと気付きました。


どうやらどこかでトラクターの解説をしてるっぽいので探してみると、見つけました。


マイクをもったおじさん。


見てると、原稿も無いようで、トラクターを見ては解説を加えています。とんでもないトラクター博士ですね。基本的な情報はトラクターに張り付けてある紙に書いてあるようですが、それにしてもベラベラしゃべってるのでほぼアドリブでしょう。


そんなパレードには程なく飽きて、サイクリングでカロリー消費してるよねってことで、欲望に従って甘いもの買いました。
これを食べて、フランスへ向けて再出発。っと思ったら
すぐにフランス国境でした。お祭り会場から100メートル以内。道の両脇の路駐は明らかにお祭りに来ている人の車です。で、5分ほどフラフラして帰ることに。
ただいま、ベルギー。帰りも順調に、しかし軽い雨に降られながら帰りました。家に着いたのが18:00くらい。


結局、道に迷ったのが1.5時間、フランス国境までが1.5時間、それとその帰路で、合計4.5時間のサイクリングになりました。3時間を超えたあたり、つまりお祭りに遭遇する前くらいから、ひざが痛くなっていました。こんどからは3時間以内に収まる行程を計画すべきなようです。


そんな週末。ほら、ブログのネタにもなったし、やっぱりサイクリングは便利な余暇です。


psとしての近況
今週のお仕事は暇でした。先週依頼を出したXRDが帰ってきたのが今日金曜。それ待ち、と注文した試薬待ちで、することが無かった。
で、頭の中で、考えてました。目標物質の作製を段階毎に分けて、各段階において振ることができるパラメータを挙げて、あと各段階で望ましい性質と、その測定方法を書き出してみました。上司に見せたら「これをしたのはいいことだよ」(C'est bien de l'avoir fait.の逐語訳)って褒めてもらえたー。うれしい。暇は暇なりに、実験をがむしゃらにやるんじゃなくてきちんと計画を立てる重要性を再認識でき、またこれからの先の実験の目的を確認でき、良い機会でした。
ブログ記事のストックを溜めたかったんですが、結局一本もストックできず。でも、夕食時に筋書きを書く方針のおかげで筋書きのメモは二本分ある。
あと、炊飯器のある生活は快適。卵かけご飯とか!ご飯に合うおかずを探求していきます。ご飯に合うチーズとかあるといいな。たぶん塩辛いヤツが合う。

8/31/2010

上司と同僚, blog

今回は上司と同僚のこと。
上司に連れてってもらったお祭り


復習:研究テーマは「物質Aの作製法であるB法に、機器Cを併用することによる、新たなAの作製法の検討」


《上司の指導》


僕を指導してくださるのは4人のグループで、上記の「B法」周辺の人二人と「機器C」周辺の二人から成ります。グループの代表というか、主な指導者はB法関係のうちの一人で、今月はこの人に見てもらっていました。補足ですが、研究所ということで、上司や同僚たちは、各自の研究テーマを持っています。


まず研修内容の説明をしてもらって、勉強・調査をするように言われました。それで、勉強してわかったことを、他の作製法の比較の表とか論文のイントロ的な文章(注)にまとめて、ディスカッション(相談)の時間に添削してもらいました。ディスカッションは週に2,3回だったでしょうか。あと、実験を少し教えてもらい始めました。10時間くらいしたかな。


注)「イントロ的な文章」って?
物質Aはコレコレな物性と用途があり有望。主な作製法はコレコレ。しかし、この作製法はコストが高い等の問題がある。コストが低い作製法にB法があるが、できる物質Aにコレコレの問題がある。機器Cを併用することによって、その問題を解決できると見込まれる。これによって、コストが低くAの性質も良い新たな作製法が実現する。
こんな、パロディーが作れるほどのお決まりの文章。


と思ったので、パロディー作ってみた。
ほかほかのご飯というものは、日本人の食生活に不可欠であり、その汎用性の広さが有望視されている。主な作製法として炊飯器を用いた方法が広く普及している。しかし、それらは海外では高価であり、かつ希少であるという問題がある。一方で、欧州では近年の健康志向から蒸し野菜や魚の蒸し焼きが注目を集めており、電気式の蒸し調理機が普及している。それらは低価格でかつ広く入手可能である。そこで筆者は蒸し調理機の炊飯への応用可能性に着目した。これよって、安価で手間もかからず、かつ広く適用が可能なご飯の製造法が実現すると見込まれる。


苦しくなってウソ書きました。蒸し調理機でご飯が炊けるのは蒸し調理機の箱に書いてあった。あと実は炊飯器もそんなに高くなくて50ユーロから買えるっぽい。蒸し調理機は40ユーロから。
で、結局、炊飯器を買いました。わーい。


「注)」なんて書いたばっかりに、話がナイル川のように蛇行しました。




《同僚》


デスクがある部屋には他に4人の同僚が居ます。となりの部屋に上司含めてまた4人。この辺はみんな博士号持ちかな。あと、上司含めてフランス人も居る。研究所全体で従業員は100人いるらしい(ホント?)。研究者以外には技官(テクニシャン)、事務さんとか掃除のおばちゃん二人とか。


この技官さんたちが陽気で冗談大好きでめっちゃ面白い。よろしくない単語を教えてくれて、意味を知らされないまま、女性技官に向かって言わされたりする(笑)。もちろん、実験器具の場所とかも親切に教えてくれるし。実験しに行くのが楽しみになる。


あいさつはうわさ通りのキス。頬と頬を合わせて、その瞬間に口でチュッって音を立てる。男同士は、、、握手。全員にあいさつるすのがちょっと難しいと感じている。というは、その日に初めて会ったときにあいさつするんだけど、休憩時間に食堂行くと40人とか居るわけだ。その全員にキスと握手をして周ることに違和感があって、できていない。どうしようかな。(上司に訊いてみたら、全員に握手してたら休憩時間終わっちゃうよ笑、とのこと)


どうでもいいけど、メガネ率が半端なく高い!9割とかだと思う。コンタクトレンズはあんまり人気がないのでしょうか。


こんなところでしょうかね。



で、ブログの更新ですが、ひっさびさの英語ブログで書いたように、日本語を月・金、英語を水曜の夜にアップしてくつもりです。さっそく今日が月曜でなく火曜(ベルギー時間)なのは昨日夕食後にベッドにバタンキューしたためです。すでにダメダメ笑

あと、更新曜日を決めるのに加えて、ブログを続けやすくするアイデアがもうひとつ見つかりました。それは、夕食を作りながら記事の筋書きを紙に書きつけることです。さっそくキッチンにメモ用紙を置いてきました。習慣を作りたいときは他の習慣にくっつけるのが一つのテですね。ていこく(定刻)主義。





以下PSとしての近況
炊飯器買いました。主食がご飯になることにうきうきする一方で、これでさらに引きこもりが助長されるのではないかって懸念もある。外出もしよう。あと、いろいろチーズも味見したいのに、ご飯にしたらチーズの消費量が減りそうなのも心配。
サイクリングは南下すること1時間半、フランス国境まで行ってきました。国境手前でトラクター行列とか、おもしろいものもあったので、サイクリングについては今度別ポストで書こうかな。

8/29/2010

勤務形態と仕事内容

インターンが始まって4週間経ちました。インターンのことを、今回は勤務形態、仕事内容について書いてみます。


デスクに鐡マグカップ。眠気覚ましにコーヒーを飲むようになった。


《勤務形態》


月―金。時間はだいたい8:00-16:30。昼休憩が12:00-13:30のうちで、必ず30分以上はとる。指紋認証のタイムカードで時間を管理してるようだけど、僕はまだ登録されていないので、時間に関してはなぁなぁのまま。一日8時間働くことになってるけど、昼休憩を除いたら絶対働いてない。いや、でもヴルカヌスの契約書上は8:00-16:30だし、いいのかな。来週訊いてみようかな。


昼休憩の他に、休憩時間として10:00-10:10と15:00-15:10があって、研究所の人が食堂(単なる一部屋。食事が買える施設ではないという意味で。)に集まって、コーヒー飲みながらおしゃべりをする時間。ついでに昼食について書くと、配達のサンドイッチを注文できる。


通勤は、自転車で10分ほど。自転車が無かったころは徒歩25分とか。自転車はウチの研究所に来た初めてのヴルカヌス生の物だとか。古株な同僚に「自転車どこで買えるかな」的な話をしたらどこかから持ってきてもらえた(いや、説明されたんだろうけど理解できなかった)。ありがたい。


あと、言語は完全にフランス語です。単語レベルで英語を使うことはあるけど(語学学校でメスシリンダーとか焼き鈍しとか習わへんし笑)、休憩時間の雑談から上司からの説明や上司との相談(ディスカッション)までフランス語で行っています。フランス居たころのホストマザーと同様に、上司も僕の拙いフランス語に辛抱強く付き合ってくれ、ありがたい限りです。


《仕事内容》


材料関係の研究です。研究テーマは詳細を伏せながら書くと、「物質Aの作製法であるB法に、機器Cを併用することによる、新たなAの作製法の検討」ってところ。こうすると、以下が説明しやすいので。


で、今月の仕事では、この分野に関する基本の知識を得たり、この研究の意義を理解するために、勉強・調査をしていました。これを、しょうもなく聞こえるけれどしかし的外れでもない言い方をすれば「ウィキペディア読んでました」になります。関係あるようで無い話ですが、研究所では文献のダウンロードはできず、近くの大学に依頼する必要があります。


で、勉強・調査の内容は3つに大別され:
・物質Aの用途や、使用形態。
・B法以外のAの作製法。それらの原理、作製法に依るAの性質の違い、長所短所。
・機器Cを併用する具体的な方法や手順を学ぶ。
こんなかんじ。


あ、と、実験も少し教えてもらい始めました。試料作ってXRD(エックス線回折)に出しました。XRDは専門のテクニシャンがやってくださるっぽい。


そろそろ長くなってきたので、この辺で。同僚や上司の指導のことはまた今度。


p.s.として近況ですが、昨日書いてたように、天気は良くなるかわかりませんが、早く起きたのでサイクリング行ってみます。あと、次の記事はもう書いたので、週末の目標はあと日本語一本書くのと英語一本書いてアップしたら達成。できるかな。あと、昨日の味噌煮込みはおいしかったけど、ご飯がうまく炊けなかった。。。