5/24/2010

余暇―休日

休日の過ごし方としては、旅行、サイクリング、日曜市、料理、カフェ、家でゆっくり、くらいでしょうか。

語学学校の旅行企画でモン・サン・ミッシェルとサン・マロに行きました。このときはハイヤータクシー料金の66ユーロを負担。また、ドイツ、ミュンヘン工科大でのIAESTEインターンで知り合ったカザフ人を訪ねに電車で1時間半くらいの街に行きました。彼女はフランス企業の奨学金を得て修士課程に在学しながら働いているそうで、うまくやっていることを知って嬉しく思いました。他には語学学校の友人と隣の街であるToursに買い物または祭りを見に、車で動物園に連れて行ってもらったこともありました。今日までの三連休は西海岸沿いのNantes, La Rochelle, Bordeauxに行ってきました。写真はBordeauxボルドーの夜景です。

旅行以外は大抵ひとりですね。例外としては語学学校の友達と昼ごはんを一緒に外食することはありますが。

・サイクリング
家の自転車を借りて街の南方の森付近を適当にフラフラしています。森の中に荒いですが道があり、森の真っただ中を通ることができます。池の周りにはベンチやテーブルが置かれて公園のように整備されています。他に、この季節は菜の花畑が満開できれいです(菜種油でも取るんですかねぇ)。


・日曜市
毎週日曜にはロワールの河岸で市場がたちます。60ほどのブースがあり野菜、チーズ、パン、ソーセージ・サラミ、魚介や洋服等を売っています。バゲット(フランスパン)を素手に持ったり買い物かごに突っ込んでるのを見るとフランスらしいなぁと思います。パン屋のマダムはとっても陽気で、常におしゃべりするか歌うかしています。

・料理
サバの煮つけ(醤油とショウガ)とわらびもち(みたらしのタレをかけた)を作りました。ホストマザーは「魚は好きじゃないけど、これはショウガが効いてておいしい」「あんまり甘いものは好きじゃないけど、この甘辛いタレはおいしいね」と、優しいコメント(苦笑)をしてくれました。ブラジル人のホストメイトはどちらも絶賛してくれました。

・カフェ
午後からカフェに行って勉強・ブログ(日本語・英語)執筆。家でやるよりははかどるので。24時間365日使える大学の研究室ってなんて便利なんでしょうね。

・家でゆっくり
何もしません。裏庭にあるリクライニングする長椅子で寝たりとか。日本に居るときはいつでも研究できちゃうために、これほどゆっくりすることはないですし、まぁ何もしないのも「バカンス」と言ってしまえばOKな気がしてきます(笑)。家族によっては「外出しないの?」とハッパをかけられるようです。

そんなところです。最後に今日までのNantes, La Rochelle, Bordeaux旅行の写真をいくつか。


La Rochelleの浜と旧港
Bordeaux夜景

5/22/2010

余暇―平日

今回は平日の一日および放課後の過ごし方について書いてみます。

たいてい朝起きるのは8時ころです。朝食などとった後8:45に家を出て、歩いて15分で語学学校について9:00から授業です。学校の終わる時間は日によって13:00, 15:20, 16:20とまちまちで、これ以降が放課後になります。

19:45の夕食前にするのは、だいたい:
・複合ショッピング施設(イオンタウン的なの)やTours(隣の街)に買い物に行く
・学校に残って勉強。雑談しつつ
・カフェで勉強やブログポスト執筆(今まさにカフェで書いています)
・滞在許可証関係の手続きなどの用事を済ます
・学校のイベント―スポーツやフランス料理教室

家に帰ってから夕食までは部屋で勉強・ネットで、夕食直前の30分くらいは居間に降りてホストマザーとホストメイトとテレビを見ながら雑談しています。夕食はホストマザーとホストメイトのマシンガントークを聴きながら、たまに会話に参加しつつ、21時くらいまで。

夕食後はほとんどの時間を部屋で過ごしますが、その他に:
・ヴルカヌスの同期と地元のバドミントンクラブに参加。語学学校の生徒は無料!
・パーティー。バーで生徒のお別れパーティー、ワインなど買ってきて誰かの家で、とか。
・学校のイベント―映画鑑賞やフランスに関する講義

それでだいたい24時前後に寝て一日が終わります。日本で大学生してるより生活がずっと規則正しいですね(笑)

5/21/2010

ホームステイ―寝室・洗濯等


ホームステイの「人と食事」以外のこと、すなわち、寝室、洗濯・掃除、シャワー、インターネット等について書いてみます。

寝室は小さくてかわいい部屋です。面積は5畳くらいですかね。このころは狭さに慣れてきましたが、Vulcanus in Europe 同期の部屋の写真など見ると、広い部屋っていいなぁと思うこともあります。家具は1.2x0.6(m)くらいの机と1.1x1.8(m)くらいのベッド、1x0.5x2(m)の開き戸のタンスがあります。ベッドの上には天蓋が掛っていてかわいいです(笑)。
洗濯はホストマザーがしてくれますが、週一回です。頻度が低くて少し困ります。例えば下着は7枚も持ってきていないので購入必至です。靴下を二日に亘ってはくことは他の生徒もよくしているようで、それでも乗り切れない時には靴下をはいていないこともありました。掃除も週一回、マダムがしてくれます。ゴミ箱のごみ袋交換は毎週、シーツの交換は隔週くらいです。

シャワーは夜12時くらいまでは使っていいそうです。これはホストファミリーによるそうでVulcanus同期の家では10時までだとか。他には水/お湯を出している時間を一日あたり5分までに収めるように注意される家もあるそうです。

インターネットは無線LANが使えています。他の同期二人は当初はネットを使えませんでしたが、一人はパスワードをなんとか見つけ、もう一人はネットのために家を変えるとホストファミリーに話したらネット契約してくれたということで、今は3人とも家で無線LANが使えます。

裏庭には横になれるような長椅子があります。裏庭にあるサクラの木は、毎年サクランボがよく実るそうで、楽しみです。また裏庭に面してテラスがあり、そこで食事をしたり勉強することもあります。最近やっと暖かくなったので、そんな機会が多くなるでしょうね。

そんなとこで。

5/20/2010

ホームステイ―家族構成と食事


ホームステイの家族構成と夕食について書きます。

ホストファミリーは65歳のあばあさん一人です。とても親切で優しい人で、例えば、話せない英語を辞書を片手に一生懸命に話そうとしてくれますし、逆に僕のつたないフランス語に寛容で、遅々とした会話にも付き合ってくれます。アンティークと猫が好きで、家には古いソファー・石炭ストーブ・石油ランプ・湯たんぽなどが置いてあり、人なつこい猫が二匹います。


同じホストファミリーには語学学校の生徒がもう一人滞在しています。19才のブラジル人女性です。彼女は体が大きくて低い声でよくしゃべり、時に高圧的です。ヴルカヌス同期のユウトいわく「男前」とのこと。言い得て妙です。パーティー好きなために隔週くらいの頻度でウチの地下室でパーティーを開いています。ホストマザー以外に年の近い話相手がいることは嬉しいことですね。


後半は食事についてです。


朝食は時間が決まっておらず、各自が好きな時間に食べます。私はバゲットとヨーグルト、果物(オレンジ・キウイ・バナナ)を食べています。


家庭に依るようですが、昼食は平日も週末も自分で用意します。家庭によるというのは、前日の夕食の残りを昼食用に持たせてくれるホストファミリーもあるということです。週末はバゲットとチーズ、ハム、ピクルスくらいは食べてもいいみたいです。


夕食は一般に不満はないですが他のホストファミリーと比べると豪華ではないようです。前菜、主菜、チーズの順があり、バゲットはいつでも自由に切って食べます。前菜には生の小さい赤カブ8個くらいとか、サラダ、米とカニカマと野菜のちらし寿しのような物とか。前菜としてグレープフルーツ半球をナイフとスプーンで食べるのはちょっと可笑しいです。


主菜は肉と野菜のグリルのようなものが多いです。肉はブロック肉だったりソーセージだたりです。ソーセージは血を固めたもの、内臓を詰めたものなど、ユニークなソーセージもあります。特に好きなのは週一くらいで作ってくれるキッシュです。隔週くらいで冷凍食品の白身魚のフライが出て、ほうれんそうのソースをかけて食べます。初めのころは野菜が少ないのが不満でしたがこのころは慣れてきました。

内臓ソーセージのandouillette

主菜のあとにチーズがあるのがフランスの「コース(いわゆるメニュー)」で、数種類のチーズを好きなだけ切り取ってバゲットにつけて食べます。チーズのあとにデザートです。うちはこれまで一ヶ月半でデザートが出たのは数回でしたが、毎日の家庭もあるそうです。そういえば果物とクルミは朝食同様に自由に食べられます。


食事は豪華ではありませんが、人がいいということで良いホストファミリーに当たったと満足しています。さて今日も夕食が楽しみ。

5/13/2010

語学学校―生徒・施設等、その他

今回は語学学校の授業以外のことについて、生徒、スタッフ、キッチン、その他施設、余暇の企画について書きます。

語学学校の生徒は現在20人強です(4月初頭はドイツ人高校生20人強のグループがいたため、40人以上でした)。その内訳は、だいたいですが、日本人が7人、スイス人が6人、オーストラリア4人、あとは様々で、中南米と欧州が多いでしょうか。スイス人は、母語がドイツ語だがスイスではフランス語も公用語であるためにフランス語を学びたい人が、特に公務員に多いようです。

年齢はだいたい18-30歳が多いでしょうか。あとは中年のおばさんが5人くらい。女性が多いのは、「女性の方が国際等に興味を持ちやすい」という自分の経験則に沿っています。基本的にはフランス語で話すようにしているようですが、英語を話してくれる人も居て、そういう人とは友達になりやすいです。生徒の入れ替わりがままあり、誰かの最終週にお別れパーティーをしていたら毎週金曜がパーティーになるほどです。


クラスはレベルに応じて3つあり、私のクラスは日本人5人とスイス1人です。Vulcanus in Europe参加者3人以外は、仕事を辞めてきた20代女性が二人で、パリでそれぞれ写真・ヘアメイクを学びたいそうです。私たちと同じ週から語学学校に通う入門段階の日本人が5人いたため、新たに入門クラスがつくられました。1カ月が過ぎたころに、そこへスイス人が加入しました。日本人が多いために休憩時間内に日本語で話してしまうことがよくあり、フランス語の習得の妨げとなりそうです。最近はだんだんフランス語で話すよう努めていますが。新しく来たスイス人は英語もフランス語も話せないため、彼とのコミュニケーションは困難です。性格が陽気であることは大きな救いですね。


スタッフは校長と事務員と、講師が(生徒の数に応じて)3-6人居ます。校長は50才ほどの女性で、授業は持っていませんが、生徒に話しかけるようとする姿勢が伺われます。事務員はスイス人で、彼もホームステイしていることから、有期雇用のようです。講師を評価するのは難しいですが、新任とベテランではやはり授業に差があります。新任は生徒の反応を汲み取る能力に欠けるように思います。それでも生徒の問題点提起に対する彼女の素直な姿勢はすばらしく、ベテランに劣りません。


学校にはキッチンがあり、流し(シンク)、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、電熱コンロに鍋・フライパン、食器を使用できます。授業時間用のコーヒー・紅茶を休み時間にいれたり、昼休みに昼食を料理できます。キッチンには校長の監視があり、きれいにしていないと使用禁止もありうるようです。ちなみに、私の昼食は45セントのバゲット(フランスパン)と79セントのラタトゥイユの缶詰が基本です。安く済んで、野菜が採れるので。下がその写真。


その他施設は、図書室、パソコン部屋、広いロビーがあります。パソコンはインターネットが利用でき、また無線LANも使用可能です。図書室の本は講師に申し出ることで借り出すことができます。学校は18時の閉校まで居られます。


語学学校は業後のイベントや週末の旅行を企画しています。平日業後はフランス文化に関する講義、フランス映画鑑賞、スポーツなどが企画されています。週末の旅行は大型タクシーを借り切って、近くの古城やモンサンミッシェルに行く企画がありました。


そんなところです。授業以外については語学学校に大きな不満はなく、まぁ快適に過ごしています。日本人が多いのはネガティブな面だけでもなく、町のことを日本語で訊けるなどのポジティブな面もありますね。

5/12/2010

語学学校―授業に関して考えたこと

語学学校の授業を受けていると、外国語学習について考えさせられることが多々あり、その意味ではフランス語を勉強することは楽しいです。今回はそういった考えを、「良くないと感じる点」と「気をつけるべき点」にまとめて、それぞれ3点ずつ紹介します。


ではまず、良くないと感じる3点です


1. 授業が全てフランス語で行われ、非効果的。

講師は単語の意味や文法(といった宣言的知識)まで全てをフランス語で説明しようとします。生徒が理解できる言語で説明する方が理解が早いに決まっています。学校のねらいはできるだけ多くのフランス語に触れさせ(手続的知識を養成す)ることでしょうが、その効果に対して、理解に長い時間がかかるというデメリットが大きすぎます。これまでも語学留学の効果は限定的と思ってきましたが、特に入門段階では非効果的とさえ言えるかもしれません。(ここでは書きませんが、日本語・英語などで授業を行う困難さは理解できます。)


2. 受け身な学習者向けの指導方針

受け身な生徒が想定されているようで、Vulcanus in Europeに参加するような積極的な生徒には不向きです。この方針が伺われる例は多く、:

・生徒が自分で復習することを想定していないために、復習のための似た内容の繰り返しが多く、自分で復習する学習者にとっては進行が遅く感じられます。

・語彙学習を授業内で行います。語彙は自習する方が効率がよいことは明らかですが、生徒が自習することを想定していないために、授業時間を割いて語彙の説明が行われます。

・授業時間の一部が自習時間とされます。授業時間外に行えばよい自習のために、せっかくの授業時間が割かれてしまいます。

・宿題の答え合わせを授業で行います。回答のプリントを渡せば済むのですが、おそらく生徒に宿題をさぼらせないためでしょう、答え合わせを全員で行います。


3. 文法の説明なしに挙げる文例が過剰。

例えば過去時制を習う際に、過去時制を用いた文例を延々と挙げ続けていました。生徒に文法ルールを発見させようというねらいがあるのでしょうが、数が過剰でした。今日の授業はそうでもなかったですが。。。


以上が良くないと感じる点です。後半は気をつけるべき3点です(または以後の Vuclanus in Europe 参加者に伝えたいこと)。


1. 授業に関する問題点は積極的に伝えること

問題点を伝えれば、講師は非常に柔軟に授業内容を変更してくれます。文句を言うようで躊躇されるかもしれませんが、講師は生徒の問題点提起に対して非常に真摯で素直に耳を傾けてくれますので、安心して文句を言えます。


2. 授業をリスニングとして聴くこと

講義の内容をすでに理解している場合であっても聞き流すことはせず、リスニングの練習として講師の話に耳を傾けるようにしましょう。言語の習得には多くの時間を言語処理の練習に割く必要があります。せっかく授業がフランス語で行われているので、それを有効活用しましょう。


3. 語学留学以前にフランス語を学んでおくこと

入門レベルの授業を全てフランス語でうけることは非常に非効果的です。一つ上のクラスに入れるような事前学習をしておくと、語学留学の意義は飛躍的に向上するのではないかと思います。とはいえ忙しい日本での生活でフランス語に時間を割くことは困難でしょうけれど。


以上です。今度は語学学校の授業以外のことについて書いてみます。

5/11/2010

語学学校―授業の概観

16週間のフランス語研修のうち約3分の1が過ぎました。ぼちぼち日常について書いていこうと思います。今回はまず語学学校、特に授業の概要について。


授業は平日のみで、朝九時から始まります。終わる時刻は曜日によって13:00, 15:20, 16:20と、まちまちです。昼休みは1時間30分あり、学校のキッチンで料理も可能です。


私たちは全く事前にフランス語を学んでいなかったので、それこそアルファベットの読み方さえ授業で教わりました。また初めの23週間は自己紹介のような内容がほとんどでした。


授業は、文法・語彙をまず説明し、つづいてそれらを用いた練習問題・リスニング・会話の作文を行い定着を図っているようです。また、これも定着のために、似た内容の授業が繰り返し行われます。授業中、講師は生徒の理解を頻繁に確かめます。宿題は週に3回くらいの頻度でA4一枚ほどの量が出されます。講師は各レベルのクラスに主な担当一人が居り、その講師が授業時間全体の4分の3ほどの時間を、その他の講師一人が残りの4分の1ほどの時間を担当します。


授業に対するフィードバックを生徒に求め、それに対応する姿勢が感じられます。これは講師に依らず、学校全体としてこの姿勢があり、金曜の最後の授業でクラス全体に対してインタビューがあり、次週の授業に反映されます。たとえば「知らない単語を聴き取れるわけがないので、全く語彙がない段階でリスニングを行うことは非効果的」と指摘した際は、すぐ次の授業から改善され、リスニング教材を聴く前に、登場する単語を予習するようになりました。先週金曜に「最近は授業が遅く、宿題も少ない」と指摘したところ、今週はプリントが毎時間渡され、宿題も出るようになりました。



さて、今回はこんなところで。しばらくはフランス生活の日常について書いていくつもりです。今のところの予定は:

・語学学校―授業に関して考えたこと

・語学学校―その他(生徒、スタッフ、施設など)

・平日の余暇

・休日の余暇

・ホームステイ―家族構成と食事

・ホームステイ―その他(部屋、シャワー、洗濯など)

・語学学校のある町


これらの日常シリーズが終わったら、カルチャーショックや雑感、 Vulcanus in Europe への参加動機、また応募・選考段階などを書く予定です。その他テーマのリクエストがあればぜひお気軽にご注文ください。