9/20/2010

僕らしい文章を書くための技法


僕の文章って何でこういう風なんだろうか。最近ある二つのブログ記事を読んで、前からちょこちょこ思ってたこととリンクして面白かったので、今回はそれについて。記事紹介、僕が後者である原因、ポイントとコメント、二つの差、の順で書いていきます。


《記事紹介》
まず、その二つの記事はコチラ:
1. RyoAnna’s iPhone Blog:読みやすい文章を書くための技法
2. 発声練習:卒論/修論における読みやすい文章を書くための技法

僕の文章は二個目の記事で勧められている方法で書かれていて、一個目の記事の勧めの多くに反している。つまり、論文みたいな文章になってて、一般的な読みやすさからは離れてしまっている。でもでも、二個目の記事の勧めを満たしているわけでもない。。。

《僕が後者である原因》
原因は二つで、すなわち、僕の性格と大学での英語教育の結果だ。まず性格。前にも書いた(私の性格の要)とおり、僕はタテマエ思考が好きで、かつ言葉の正確さを求める性向がある。このため、論理の穴や誤解の素を無くすことを優先することになる。

また、英語教育としては:
・大学一回生の時に英文ライティングの授業でparagraph writing(パラグラフ・ライティング)を習ったこと
・TOEFL(やGRE)のライティング練習でparagraph writingを実践していたこと
これらの影響が大きい。日本語でもparagraph writingをしてしまう。自分の考えを表現する文章はすべからく英語の練習だったので、こうなった。

僕が思うor習ったparagraph writingは次の特徴を持つ:
・一つの段落(paragraph)はひとつのテーマのみを扱う
・そのテーマを段落の一文目で端的に表す(topic sentence)
・最初の段落で主張を述べる。最後の段落で主張をまとめる
これから何を読むのか読者が把握してると理解度が増すから、paragraph writingが理解度の向上に有効なのかな、と思う。(といえば、プレゼン資料において初めに目次を示したり、スライドが目次のどの部分の話をしてるかを示したがるのはこのためだ。)

ちょっと脱線だけども、加えて、僕の文章には文単位でも英語っぽい文がよくある。例えば、"What is important is that ---."みたいに「重要なのは、・・・だ。」と文頭で、その文が何を言うのか書いてしまう。これから何を読むのか読者が把握するから「・・・等が重要だ。」という文よりもわかりやすい。もっと脱線だけど、「平日、いわゆるアフターファイブ、には・・・」などのように言葉の言い換えの前後を読点「、」で区切っちゃう。

《ポイントとコメント》
では、二つの記事で示されてるポイントについて。二個目の記事の箇条書きを引用しながら。

PREP法: 技術文書でも同じ。ちなみに私はこういう呼び方があるのは初めて知った。
paragraph writingの、「最初の段落で主張を述べる。最後の段落で主張まとめる」と同じ。ただ、僕は「理由」だけ書いて、「具体例」を示さないことがよくある。

言葉を削ぎ、順序を入れ替える: 技術文書でも同じだが、目的は、一意な読み方をしてもらえるように誤解を招きそうな表現、語順を避けるため。連体止めは禁止。
あるある。誤解を招く語順を避ける。例えば「A君の友達とB君」は一義的だが、「B君とA君の友達」は多義的。

同意語の工夫: 技術文書では不要。むしろ、同じ意味を表すならば必ず同じ言葉を使うこと。理由は、読者に違う言葉を使う場合には、違う意味を表すと理解されてもしょうがないため。
ほんとに。理解を助けるために同じ言葉をどんどん繰り返す。

説得技法:「情緒的説得」は不要。
そうそう。そもそも「説明」に集中して「説得」は二の次にする。 


引用とコメントはこんなところ。



《二つの差》


最後に、この二つの文章技法の目的の差について。一個目の方は読ませることを目的にしているのに対し、二個目の方は理解させることを目的としている。言いかえれば、一個目は文章(の内容)に興味の無い読者に興味をひくことを目的とし、二個目はすでに興味を持っている読者を対象としている。


この差は僕に欠ける能力:「魅力的に(例えば熱く・面白く)語る能力」そのものだ。僕の文章(や語り)はタテマエ思考に影響されて誤解を避けようとするあまり、他人の興味をひこうとする努力が無視されている。逆に二個目の方を無視して、一個目の方に従う練習も必要みたいだ。




そんなところ。僕の文章は「読みやすさ」より理解のしやすさを重視してる。で、他人の興味をひくことに無頓着だったんだ。という話でした。意識して書いてるせいか、いつもより二個目の方法論に沿った文になっちゃっいました。


PSとしての近況
先週末はVulcanusの仲間のいるLeuvenに行ってきました。みなさま暖かく迎えてくれてありがとうございました!楽しかったー。これについては英語ブログの方で書こうかと。抽象的なことよりも具体的なことの方が書きやすいので、出来事みたいなのは英文向けかな笑。
仕事の方は試薬が来たので実験が進んでます。XRDも直ったらしく「結晶になってたよ」と口頭でちょっと聞きました。順風満帆とまではいきませんが、まずまず順調ですかね。

2 comments:

  1. ジュン タマコシSeptember 25, 2010 at 8:07 AM

    なるほど。毎回読んでたけど、そういう理由からすごいハマる時と全くハマらない時があったんだ!すっきりした。

    で、これからは一個目に寄ってくの??

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  2. コメントありがと。ハマる時と全くハマらない時があるのか、面白い笑

    これからかぁ、まったく考えてないや。これの次の記事「知識必要!」だと両方に影響されてるかな。パラグラフライティングを意識する一方で、同じ言葉の繰り返しをちょっとさけてみたり。「説得」なんかは身につけたいと思うから、気が付いたら練習してみるかも。

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