9/13/2010

特産物シリーズ

フランスのスーパーマーケットのチェーンが展開している特産物のシリーズについて書いてみます。おもしろい取り組みだと思います。
二つのスーパーそれぞれの特産物シリーズ
《概要》
スーパーチェーンの"E.Leclerc"と"Carrefour"がそれぞれ、"Nos régions ont du talent"と"Reflets de France"という名前で展開しています。シリーズではフランス各地の特産物に上の写真のような統一されたマークをつけてブランド化しています。


パッケージにはどこどこ産のナニナニと書いてあり、フランス地図中にその地方が示されていることもあります。品目は多岐にわたり、チーズ、パン、クッキー、カモ料理の缶詰、プルーンなどなど。値段は割高のものもあれば、安いものもあるようです。


《消費者にとって面白い》
例えば写真中の例の乾燥プルーンなんかは今どきどこでも作ることができるわけです。しかし、それがフランスのある地方の特産物で、その商品がその地方で作られたと知れば、魅力的に感じられないでしょうか。


特定の食品をある地方の特産物であると意識して消費することは、単に食べるのみでなく「特産物を食べる楽しさ」が加わると想像できます。フランス人にとってはその豊かな自国の食文化に対する認識をさらに強くし、外国人にとってはフランスの食文化に意識的に触れられる機会となります。


《文化の保存》
この特産品シリーズは食文化の保存に貢献するのではないでしょうか。一般に、情報伝達と流通が発達することにより、規模の小さな特産品の生産者は不利な立場に立たされます。そんな状況のなかで、大手スーパーが展開する特産品ブランドに認定されることは、特産物の生産者にとって決して小さくない単位の契約をもたらすと想像できます。


また、すでに述べたように、消費者が特産品を消費するという意識を持つことによって、(意味的)価値が付加され、特産物の消費拡大に貢献すると考えられます。加えて、シリーズのマークがパッケージに印刷されていることで、消費者の目に留まりやすくなります。


《まとめ》
整理してしまうと大事なのは次の三点でしょうか:
・特産物であると明示することは意味的価値を付加する
・シリーズとして扱うことで、ブランド化が見込まれる
・多様な食文化を守るというタテマエ的な大義もある


つまるところ、僕はこのシリーズが好きだ、という話です。今回はそれに思いつきの理屈を付けてみました程度で、テキトーな文章です。もっと整理して分析したり、推敲できたらいいんですが、なんかもう余力がない。。。ところで、日本ではやってないのかな?イオンあたりとか。


フランスに行ったらぜひお試しあれ。写真左のlunettesってクッキーはおいしい。




PSとしての近況
キッチン等を共有する住人が本格的に住み始めたようです。明日から学校が始まるそうで。ひとりで使ってるのとはわけが違うし、ちょっと気つかうなぁ。炊飯ジャーを洗う前に水に浸して流しに放置とかしにくい。

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