5/24/2010
余暇―休日
5/22/2010
余暇―平日
5/21/2010
ホームステイ―寝室・洗濯等
5/20/2010
ホームステイ―家族構成と食事
ホームステイの家族構成と夕食について書きます。
ホストファミリーは65歳のあばあさん一人です。とても親切で優しい人で、例えば、話せない英語を辞書を片手に一生懸命に話そうとしてくれますし、逆に僕のつたないフランス語に寛容で、遅々とした会話にも付き合ってくれます。アンティークと猫が好きで、家には古いソファー・石炭ストーブ・石油ランプ・湯たんぽなどが置いてあり、人なつこい猫が二匹います。
同じホストファミリーには語学学校の生徒がもう一人滞在しています。19才のブラジル人女性です。彼女は体が大きくて低い声でよくしゃべり、時に高圧的です。ヴルカヌス同期のユウトいわく「男前」とのこと。言い得て妙です。パーティー好きなために隔週くらいの頻度でウチの地下室でパーティーを開いています。ホストマザー以外に年の近い話相手がいることは嬉しいことですね。
後半は食事についてです。
朝食は時間が決まっておらず、各自が好きな時間に食べます。私はバゲットとヨーグルト、果物(オレンジ・キウイ・バナナ)を食べています。
家庭に依るようですが、昼食は平日も週末も自分で用意します。家庭によるというのは、前日の夕食の残りを昼食用に持たせてくれるホストファミリーもあるということです。週末はバゲットとチーズ、ハム、ピクルスくらいは食べてもいいみたいです。
夕食は一般に不満はないですが他のホストファミリーと比べると豪華ではないようです。前菜、主菜、チーズの順があり、バゲットはいつでも自由に切って食べます。前菜には生の小さい赤カブ8個くらいとか、サラダ、米とカニカマと野菜のちらし寿しのような物とか。前菜としてグレープフルーツ半球をナイフとスプーンで食べるのはちょっと可笑しいです。
主菜は肉と野菜のグリルのようなものが多いです。肉はブロック肉だったりソーセージだたりです。ソーセージは血を固めたもの、内臓を詰めたものなど、ユニークなソーセージもあります。特に好きなのは週一くらいで作ってくれるキッシュです。隔週くらいで冷凍食品の白身魚のフライが出て、ほうれんそうのソースをかけて食べます。初めのころは野菜が少ないのが不満でしたがこのころは慣れてきました。
主菜のあとにチーズがあるのがフランスの「コース(いわゆるメニュー)」で、数種類のチーズを好きなだけ切り取ってバゲットにつけて食べます。チーズのあとにデザートです。うちはこれまで一ヶ月半でデザートが出たのは数回でしたが、毎日の家庭もあるそうです。そういえば果物とクルミは朝食同様に自由に食べられます。
食事は豪華ではありませんが、人がいいということで良いホストファミリーに当たったと満足しています。さて今日も夕食が楽しみ。
5/13/2010
語学学校―生徒・施設等、その他
クラスはレベルに応じて3つあり、私のクラスは日本人5人とスイス1人です。Vulcanus in Europe参加者3人以外は、仕事を辞めてきた20代女性が二人で、パリでそれぞれ写真・ヘアメイクを学びたいそうです。私たちと同じ週から語学学校に通う入門段階の日本人が5人いたため、新たに入門クラスがつくられました。1カ月が過ぎたころに、そこへスイス人が加入しました。日本人が多いために休憩時間内に日本語で話してしまうことがよくあり、フランス語の習得の妨げとなりそうです。最近はだんだんフランス語で話すよう努めていますが。新しく来たスイス人は英語もフランス語も話せないため、彼とのコミュニケーションは困難です。性格が陽気であることは大きな救いですね。
スタッフは校長と事務員と、講師が(生徒の数に応じて)3-6人居ます。校長は50才ほどの女性で、授業は持っていませんが、生徒に話しかけるようとする姿勢が伺われます。事務員はスイス人で、彼もホームステイしていることから、有期雇用のようです。講師を評価するのは難しいですが、新任とベテランではやはり授業に差があります。新任は生徒の反応を汲み取る能力に欠けるように思います。それでも生徒の問題点提起に対する彼女の素直な姿勢はすばらしく、ベテランに劣りません。
学校にはキッチンがあり、流し(シンク)、冷蔵庫、電子レンジ、オーブン、電熱コンロに鍋・フライパン、食器を使用できます。授業時間用のコーヒー・紅茶を休み時間にいれたり、昼休みに昼食を料理できます。キッチンには校長の監視があり、きれいにしていないと使用禁止もありうるようです。ちなみに、私の昼食は45セントのバゲット(フランスパン)と79セントのラタトゥイユの缶詰が基本です。安く済んで、野菜が採れるので。下がその写真。
その他施設は、図書室、パソコン部屋、広いロビーがあります。パソコンはインターネットが利用でき、また無線LANも使用可能です。図書室の本は講師に申し出ることで借り出すことができます。学校は18時の閉校まで居られます。
語学学校は業後のイベントや週末の旅行を企画しています。平日業後はフランス文化に関する講義、フランス映画鑑賞、スポーツなどが企画されています。週末の旅行は大型タクシーを借り切って、近くの古城やモンサンミッシェルに行く企画がありました。
そんなところです。授業以外については語学学校に大きな不満はなく、まぁ快適に過ごしています。日本人が多いのはネガティブな面だけでもなく、町のことを日本語で訊けるなどのポジティブな面もありますね。
5/12/2010
語学学校―授業に関して考えたこと
語学学校の授業を受けていると、外国語学習について考えさせられることが多々あり、その意味ではフランス語を勉強することは楽しいです。今回はそういった考えを、「良くないと感じる点」と「気をつけるべき点」にまとめて、それぞれ3点ずつ紹介します。
ではまず、良くないと感じる3点です。
1. 授業が全てフランス語で行われ、非効果的。
講師は単語の意味や文法(といった宣言的知識)まで全てをフランス語で説明しようとします。生徒が理解できる言語で説明する方が理解が早いに決まっています。学校のねらいはできるだけ多くのフランス語に触れさせ(手続的知識を養成す)ることでしょうが、その効果に対して、理解に長い時間がかかるというデメリットが大きすぎます。これまでも語学留学の効果は限定的と思ってきましたが、特に入門段階では非効果的とさえ言えるかもしれません。(ここでは書きませんが、日本語・英語などで授業を行う困難さは理解できます。)
2. 受け身な学習者向けの指導方針
受け身な生徒が想定されているようで、Vulcanus in Europeに参加するような積極的な生徒には不向きです。この方針が伺われる例は多く、:
・生徒が自分で復習することを想定していないために、復習のための似た内容の繰り返しが多く、自分で復習する学習者にとっては進行が遅く感じられます。
・語彙学習を授業内で行います。語彙は自習する方が効率がよいことは明らかですが、生徒が自習することを想定していないために、授業時間を割いて語彙の説明が行われます。
・授業時間の一部が自習時間とされます。授業時間外に行えばよい自習のために、せっかくの授業時間が割かれてしまいます。
・宿題の答え合わせを授業で行います。回答のプリントを渡せば済むのですが、おそらく生徒に宿題をさぼらせないためでしょう、答え合わせを全員で行います。
3. 文法の説明なしに挙げる文例が過剰。
例えば過去時制を習う際に、過去時制を用いた文例を延々と挙げ続けていました。生徒に文法ルールを発見させようというねらいがあるのでしょうが、数が過剰でした。今日の授業はそうでもなかったですが。。。
以上が良くないと感じる点です。後半は気をつけるべき3点です(または以後の Vuclanus in Europe 参加者に伝えたいこと)。
1. 授業に関する問題点は積極的に伝えること
問題点を伝えれば、講師は非常に柔軟に授業内容を変更してくれます。文句を言うようで躊躇されるかもしれませんが、講師は生徒の問題点提起に対して非常に真摯で素直に耳を傾けてくれますので、安心して文句を言えます。
2. 授業をリスニングとして聴くこと
講義の内容をすでに理解している場合であっても聞き流すことはせず、リスニングの練習として講師の話に耳を傾けるようにしましょう。言語の習得には多くの時間を言語処理の練習に割く必要があります。せっかく授業がフランス語で行われているので、それを有効活用しましょう。
3. 語学留学以前にフランス語を学んでおくこと
入門レベルの授業を全てフランス語でうけることは非常に非効果的です。一つ上のクラスに入れるような事前学習をしておくと、語学留学の意義は飛躍的に向上するのではないかと思います。とはいえ忙しい日本での生活でフランス語に時間を割くことは困難でしょうけれど。
以上です。今度は語学学校の授業以外のことについて書いてみます。
5/11/2010
語学学校―授業の概観
16週間のフランス語研修のうち約3分の1が過ぎました。ぼちぼち日常について書いていこうと思います。今回はまず語学学校、特に授業の概要について。
授業は平日のみで、朝九時から始まります。終わる時刻は曜日によって13:00, 15:20, 16:20と、まちまちです。昼休みは1時間30分あり、学校のキッチンで料理も可能です。
私たちは全く事前にフランス語を学んでいなかったので、それこそアルファベットの読み方さえ授業で教わりました。また初めの2-3週間は自己紹介のような内容がほとんどでした。
授業は、文法・語彙をまず説明し、つづいてそれらを用いた練習問題・リスニング・会話の作文を行い定着を図っているようです。また、これも定着のために、似た内容の授業が繰り返し行われます。授業中、講師は生徒の理解を頻繁に確かめます。宿題は週に3回くらいの頻度でA4一枚ほどの量が出されます。講師は各レベルのクラスに主な担当一人が居り、その講師が授業時間全体の4分の3ほどの時間を、その他の講師一人が残りの4分の1ほどの時間を担当します。
授業に対するフィードバックを生徒に求め、それに対応する姿勢が感じられます。これは講師に依らず、学校全体としてこの姿勢があり、金曜の最後の授業でクラス全体に対してインタビューがあり、次週の授業に反映されます。たとえば「知らない単語を聴き取れるわけがないので、全く語彙がない段階でリスニングを行うことは非効果的」と指摘した際は、すぐ次の授業から改善され、リスニング教材を聴く前に、登場する単語を予習するようになりました。先週金曜に「最近は授業が遅く、宿題も少ない」と指摘したところ、今週はプリントが毎時間渡され、宿題も出るようになりました。
さて、今回はこんなところで。しばらくはフランス生活の日常について書いていくつもりです。今のところの予定は:
・語学学校―授業に関して考えたこと
・語学学校―その他(生徒、スタッフ、施設など)
・平日の余暇
・休日の余暇
・ホームステイ―家族構成と食事
・ホームステイ―その他(部屋、シャワー、洗濯など)
・語学学校のある町
これらの日常シリーズが終わったら、カルチャーショックや雑感、 Vulcanus in Europe への参加動機、また応募・選考段階などを書く予定です。その他テーマのリクエストがあればぜひお気軽にご注文ください。