8/29/2010

勤務形態と仕事内容

インターンが始まって4週間経ちました。インターンのことを、今回は勤務形態、仕事内容について書いてみます。


デスクに鐡マグカップ。眠気覚ましにコーヒーを飲むようになった。


《勤務形態》


月―金。時間はだいたい8:00-16:30。昼休憩が12:00-13:30のうちで、必ず30分以上はとる。指紋認証のタイムカードで時間を管理してるようだけど、僕はまだ登録されていないので、時間に関してはなぁなぁのまま。一日8時間働くことになってるけど、昼休憩を除いたら絶対働いてない。いや、でもヴルカヌスの契約書上は8:00-16:30だし、いいのかな。来週訊いてみようかな。


昼休憩の他に、休憩時間として10:00-10:10と15:00-15:10があって、研究所の人が食堂(単なる一部屋。食事が買える施設ではないという意味で。)に集まって、コーヒー飲みながらおしゃべりをする時間。ついでに昼食について書くと、配達のサンドイッチを注文できる。


通勤は、自転車で10分ほど。自転車が無かったころは徒歩25分とか。自転車はウチの研究所に来た初めてのヴルカヌス生の物だとか。古株な同僚に「自転車どこで買えるかな」的な話をしたらどこかから持ってきてもらえた(いや、説明されたんだろうけど理解できなかった)。ありがたい。


あと、言語は完全にフランス語です。単語レベルで英語を使うことはあるけど(語学学校でメスシリンダーとか焼き鈍しとか習わへんし笑)、休憩時間の雑談から上司からの説明や上司との相談(ディスカッション)までフランス語で行っています。フランス居たころのホストマザーと同様に、上司も僕の拙いフランス語に辛抱強く付き合ってくれ、ありがたい限りです。


《仕事内容》


材料関係の研究です。研究テーマは詳細を伏せながら書くと、「物質Aの作製法であるB法に、機器Cを併用することによる、新たなAの作製法の検討」ってところ。こうすると、以下が説明しやすいので。


で、今月の仕事では、この分野に関する基本の知識を得たり、この研究の意義を理解するために、勉強・調査をしていました。これを、しょうもなく聞こえるけれどしかし的外れでもない言い方をすれば「ウィキペディア読んでました」になります。関係あるようで無い話ですが、研究所では文献のダウンロードはできず、近くの大学に依頼する必要があります。


で、勉強・調査の内容は3つに大別され:
・物質Aの用途や、使用形態。
・B法以外のAの作製法。それらの原理、作製法に依るAの性質の違い、長所短所。
・機器Cを併用する具体的な方法や手順を学ぶ。
こんなかんじ。


あ、と、実験も少し教えてもらい始めました。試料作ってXRD(エックス線回折)に出しました。XRDは専門のテクニシャンがやってくださるっぽい。


そろそろ長くなってきたので、この辺で。同僚や上司の指導のことはまた今度。


p.s.として近況ですが、昨日書いてたように、天気は良くなるかわかりませんが、早く起きたのでサイクリング行ってみます。あと、次の記事はもう書いたので、週末の目標はあと日本語一本書くのと英語一本書いてアップしたら達成。できるかな。あと、昨日の味噌煮込みはおいしかったけど、ご飯がうまく炊けなかった。。。



8/28/2010

VinE選考情報公開禁止

Vulcanus in Europe の東京事務所は、選考に関する情報は何一つ公開してほしくないそうです。

なーんだ?答えはこの記事の最後で!笑

時系列で振り返ってみます。


・僕がこのブログに、ヴルカヌスの選考に関する記事を書く
・選考に関する情報はウェブ上で公開しないようにと、ヴルカヌスの東京事務所から参加者へメール
・とりあえず記事の公開を中止(編集中の状態に保つ
・僕が事務所に質問のメール。どの情報の公開が、なぜ好ましいくないか。
・事務所の回答は、全ての公開が好ましくない、とのこと。
こんな感じ。


公開が好ましくない理由は、選考に与える悪影響だそうです。記事を読んだ受験者がそこで間違ったノウハウを得ることで彼らの選考でのパフォーマンスが下がることが懸念されるそうです。


ただ、一つ目の記事は選考情報だけではなく、プログラムの紹介をする部分が大きいので、その部分だけ残して公開します(ヴルカヌスについて)。それと、公開中止のままにする記事の「p.s.としての近況」は以下に引用しておきます。




---------------2010.08.01ここから------------------------------------------------------------

昨日7月31日(土曜)にインターンをするベルギーの町に引っ越しまして、アパートに住み始めました。キッチン風呂トイレを共有する二人の住人達は居ないので、さみしい一人暮らしです。
ネットは無線のがあるけどまだパスワードを聞いてないので使えず、隣のインターネット屋さんに行ってつかいます。この記事も自分のラップトップで書いてワードファイルにして、USBで持って行ってアップしています。メールも同様です。そのほうが安いし快適だし。
明日月曜は滞在の手続きや銀行口座開設、携帯購入などしようと思います。で、火曜からインターン。
---------------2010.08.01ここまで------------------------------------------------------------



---------------2010.08.09ここから------------------------------------------------------------

企業研修一週目が終わりました。ボスがバカンス中ということで僕に残しておいてくれた文献を読んで、このテーマで論文書くならこんなイントロかな、性能を改善できるのはこの辺かなとか想像するくらいでした。とはいえ新しい土地、会社での仕事というのはやはり疲れるもので、いやぁ、よく寝ました。
土曜は郊外型大型商業施設でぶらぶらして体重計とかハサミとかラタトゥイユの材料を買いました。日曜はラタトゥイユを作って食べました。こんな週末で満足できるなんてめでたい奴だ、と思いました(笑)それでも、でかいスーパーと自炊はやっぱ楽しい。
今いる会社はヴルカヌス生をよく受け入れてる会社で、昨年と一昨年の人の名前がよく出ます。Tはサッカーのプロフェッショナルだったとか、Mは今どこで働いてるの?とか。それと去年の方が残してくれた荷物の中にシーツとか包丁とかあってありがたく使わせていただいています。
---------------2010.08.09ここまで------------------------------------------------------------



それで、今日2010.08.28(土曜)のp.s.としての近況ですが、
昼の11:24に起きました。やっぱ疲れてたんですね。ご飯食べた後、鶏の心臓と砂肝とズッキーニとかあたりを味噌煮込みしてます。初めの写真がそれです。夕食はお米を炊くつもり。あぁ楽しみ。あの味噌煮込みは絶対にご飯と合うと思う。あと明日日曜はできたらサイクリングに行きたい。早く起きられて、かつ天気が良かったら。
今週末はブログ頑張ります(日々の記録大事!)。記事を4本書き溜めます。そのうち二本アップ。英語のほうも一本書いてアップします。そっちは今後のブログの続け方についてでも書こうかと。仕事のことについては次の記事で書くので、まあいいか。

8/23/2010

英語ポッドキャスト

英語のリスニング練習としてのポッドキャスト紹介をしてみます。

最近のお気に入り: Radio Lab

長くなりそうなので、目次から。
  • ポッドキャストの効用
  • オススメ紹介
  • お気に入り紹介
  • 近況
  • その他ポッドキャスト

の順で書きます。


英語学習に関する僕の基本理念は「簡単なもの」で「量をこなす」こと。
量が必要な理由は、英語のボトルネックが処理能力であることが多く、処理能力の向上には慣れが必要であるため。
簡単であるべき理由は、インプットの処理練習には理解できる英語である必要があること。

というわけで「簡単なもので量をこなす」ためのオススメのポッドキャスト紹介。とにかく量をかせぎたいという基準で選んでるので、日本語の入っていない全て英語のものばかり。簡単なものということで全てゆっくりな英語。

まずは何をおいても、voice of america の learning english。
単語は2000語に制限、速さは普通のスピードの3分の2、原稿あり。内容はニュースの特集記事のようなもので、各番組は週刊でテーマは農業、経済、開発、教育、保健、科学、アメリカの歴史・文化・偉人有名人・小説。
ポッドキャストを登録するためのページ 
原稿を読んだり、音声ファイルをダウンロードするのに便利なページ
一つ目のページで言う"4(または5や15) minute features" が二つ目のページの"more stories"のリストに並んでます。

english as a second language podcast 
とってもゆっくり。短い会話と解説。原稿のためには有料会員登録が必要みたい。

nhk world radio japan 
高校生のときラジオで聞いてた。その日のnhkニュースを事前に知ってから聞くと、内容が一緒なので聞きやすい。原稿なし。

listen to engligh - learn english 
イギリスのおじさんがイギリスの文化や旬の話題についてしゃべる。原稿あり。

splendid speaking
英語学習者がスカイプでしゃべって、後で解説・訂正。原稿はメールマガジン登録が必要みたい。


BBCなら、talk about English と how to


気に入ったもので量を稼ぐのがいいかと。ポッドキャストを探すにはiTunesやgoogle readerで、または他のブログの英語ポッドキャストまとめ記事を探してみてください。そんで、僕のお気に入りは以下。難し過ぎるなら無理して聴かず、上で紹介した簡単なのを聞く方が効果的。

grammar girl's quick qnd dirty tips

science talk

アメリカの大衆向け科学雑誌(日本でいうニュートン?)であるscientific americanのポッドキャスト。平日毎日配信の一分間のポッドキャストもある。
この雑誌を大学図書館で読むのもいいかも。そうそう、研究室とかで英語に興味ある人たちと共同で定期購読してもいいかもなぁ、と思ってるのでよろしく。

Radio Lab
これ大好き。おすすめは確率を扱った回のStochasticityとクジラの話が印象的なanimal mindsの回。

planet japan
岡山に住むアメリカ人のおじさんとおばさん(お姉さん?笑)がおしゃべり。日本をアメリカ人の目線で見られるかも(日本のサンドイッチは軽すぎとか)。ユーモア満載。

the ethicist
ニューヨークタイムズのコラムから。相談を投書する読者の置かれている具体的な状況における倫理的に正しい行動を解説する。

その他ポッドキャストの前にp.s.としての近況を。

14日(土曜)から21日(土曜)まで父が遊びに来ており、旅行について行って、というか行きたいと言う所へ連れて周ってきました。14日夜にブリュッセルの空港へ迎えに行ってそのままパリへ。15日はシャンゼリゼ通りを歩いてオルセー美術館行って、夜は川でディナークルーズ(バカみてーに高い)。16日はモンマルトルの丘と、モネの蓮の絵を見に行ってロッテルダムへ。17日はロッテルダム近くの風車群。動いてるやつの近くいくと意外と大迫力。で、住んでる町へ帰る。18日からは僕は働きに行って、父は近くを観光。20日(金曜)夜はムール貝のchez leonに行き、ブリュッセルに宿泊。21日の朝に空港に送って行きました。
旅行に満足してたみたいなことと、フランス語が話せる所や普段の生活を見せて安心させられた(であろう)ことが最大の収穫。味噌を持ってきてくれたのは二番の収穫(笑)。何かを味噌煮込もうっと。
あと今日は近くの町のお祭りへ同僚に連れてってもらった。町をあげてのお祭りとはこのことかと。マーチングバンドやら神輿みたいな馬車やでっかい着ぐるみとかが練り歩いてました。オクトーバーフェスト(の二日目?)のパレードもこんなんだったなぁ。あ、パレードって言葉がぴったりかも。

さて、じゃ以下は、購読はしてるけどオススメでもないしお気に入りでもない(笑)ポッドキャストを箇条書き程度で紹介。リンクにするのがめんどいのでURLベタ貼りで。

初めのいくつかは英語学習者向けです。それ以降はだいたい一回あたりの長さが短い順。1分から一時間くらいまで。

http://www.podcastsinenglish.com/index.shtml

fun english lessons
http://www.china232.com/

http://esl.culips.com/

http://effortlessenglishclub.com/

http://www.englishlingq.com/

voice of america のrss集のページ
http://www1.voanews.com/learningenglish/rss/

http://www.scienceupdate.com/index.php

scientific american の一分のやつら
http://www.scientificamerican.com/podcast/podcasts.cfm?id=60-second-science
http://www.scientificamerican.com/podcast/podcasts.cfm?id=60-second-earth
http://www.scientificamerican.com/podcast/podcasts.cfm?id=60-second-psych

海洋科学や海の環境問題のポッドキャスト。オープニングの音が素敵。
http://feeds.feedburner.com/oceanworld

90-second naturalist
http://www.wvxu.org/schedule/program.asp?id=36

好きだったけど更新が終わっちゃったgrammar grater
http://minnesota.publicradio.org/radio/podcasts/grammar_grater/

ITやらガジェットやら。
http://futuretense.publicradio.org/

ニューヨークタイムズのポッドキャスト集。the ethicist の他にはfront page, science times
http://www.nytimes.com/ref/multimedia/podcasts.html

BBC, best of today
http://news.bbc.co.uk/today/hi/default.stm

national public radio のポッドキャスト集。めっちゃある。story of the day, world story of the day, science friday, education podcast,
http://www.npr.org/rss/podcast/podcast_directory.php

http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=c0f5d81dc29a412491d983e29ccee990

ニューズウィークのポッドキャスト
http://feeds.newsweek.com/podcasts/onair

http://www.thenakedscientists.com/HTML/podcasts/

科学誌Natureのポッドキャスト
http://feeds.nature.com/nature/podcast/current

BBCのポッドキャスト集。
http://www.bbc.co.uk/podcasts/worldservice
例えば一日二回、30分のnews hour。
http://www.bbc.co.uk/worldservice/news/2009/03/000000_newshour.shtml
とか、documentaries
http://www.bbc.co.uk/worldservice/documentaries/index.shtml

http://www.thisamericanlife.org/

オーストラリアのイノベーション番組。イノベーションといっても結局は科学技術。
http://www.radioaustralia.net.au/innovations/

ドイツの環境関係の番組
http://www.dw-world.de/dw/0,,3072,00.html?maca=en-podcast_living-planet-948-xml-mrss

TIMEのポッドキャスト集。10 questionsとか。
http://www.time.com/time/podcasts

このほかにオススメあったら教えてください。フリーのオーディオブックとかopen course ware(大学の講義のウェブ版)とかもいいですよね。

それでは、よい週を。
A+ノシ

8/12/2010

petit notice

I have hided the posts on the selection process of Vulcanus in Europe, since there might be some problems in keeping them published.

They will be published again with slight —or, perhaps radical— modifications, after discussing the matter with those who don't like them published. I will definitely accept whatever conditions they demand, but I will ask them for specific/thorough explanations (, just because it's fun for me).

To me, the question is "Which would be (un)fairer?" It seems that it is permitted to communicate about the selection in person, but not to the anonymous.

sate, gogo mo gambarimasho-
nemui...


追記(2010.08.12, 23:00ごろ)

善は急げと思って、会社の昼休み(13:00ごろ)にヴルカヌスの選考関係の記事をひっこめました。その説明が上のような文章です。

選考の描写をする記事の掲載を問題と考える個人または団体から、その旨の連絡があったので、話しあいをして結論が出るまでは記事をひっこめておくのがよりよいと判断しました。先方とはこれからも仲良くしていきたい相手なので、相手にとって問題がある部分は全て削除したのちに再びアップロードできればと思ってます。

それに引き換えと言ってはなんですが、どこがなぜ問題になりうるのか説明していただくのが楽しみです。さて、質問のメールを書きましょうかね。

で、p.s.としての近況ですが:
だんだん職場でのストレスが減ってきました。いや別に職場が悪い(ストレスフル)のではなくて、単に、僕にとってまったく新たな環境だったのが、環境に慣れてきただけのことですが。ベッドにバタンキューしなくて済んでるのがそのよい証拠かな。
それとそれと、確かうちの会社はヴルカヌス生の受け入れが僕で6人目くらいなんですが、過去4人を知る同僚から「過去4人のなかで8月時点のフランス語力は一番」と褒めてもらって嬉しかったです。
あとあと、日本の友達とスカイプで無駄話をしました。弱さを見せられるって楽だなぁ、と思いました。
あ、と、明日の金曜夜は同僚と飲みに行けるようです。その後、土曜からは日本から父親が訪ねて来ます。赤みそを持ってきてもらう約束があり、楽しみです。

7/30/2010

ヴルカヌスについて

今回から4回ほどに分けて、私が参加しているヴルカヌス・イン・ヨーロッパ, Vulcanus in Europe やその選考について書いてみます。まず、今回はヴルカヌスの概要や特徴、そして選考方法の概要について書きます。

客観的な情報が欲しい方は、なにはともあれ公式サイトへ。

僕の主観で概要・特徴を箇条書きにすると:
・一年間のヨーロッパ留学プログラム。4月から3月まで
・理系対象。応募時点で大学3年生以上
・4か月の語学研修と8カ月の企業研修(インターン)
・語学は企業が選び、英語とは限らない。
英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語など。地元言語がそれ以外の場合は英語になることが多いかも。
・金がもらえる。80万円プラス6600ユーロ。
・語学研修やその間の住居費を払ってくれる。
・企業研修中の住居は自分で見つけて自分で家賃払う。
・英語はそれほど重要じゃない。
・2010は全国から25人派遣。2011は20-25人と幅があるみたい

留学してみたいけど、お金かかるんじゃないの?英語ができないんだけど?って人にはぴったりなプログラム。英語以外の言語をやってみたい人にも。

そういえば、理系の海外インターンならイアエステ, IAESTE もどうぞ。こっちの利点は:
・夏休みの8週間などの短期が可能。
・現地の滞在費は給料としてもらえる
・他国からの研修生とも交流が期待できる。
・認定試験を通るのは簡単。



p.s.としてちょっと近況を。
語学研修とインターンの間のバカンスはイスタンブールとスイスに一週間弱ずつ行ってきました。イスタンブールではモスクたくさん見たりまったりしたり、スイスでは語学学校時代の友人二人に会ってきました。バカンスの間スーツケースをホストファミリーの家に置かせてもらっていたので、今はフランスに戻っています。明日(31日)にはインターンするベルギーに移動してアパートの鍵を受け取る手はずです。いよいよインターン。理系らしいことが久しぶりにできて嬉しい!

7/05/2010

語学留学の理解

言いたいことを要約すると、語学留学の目的は大きく2つに分けられ、語学学習のモチベーションを保つことと、外国に住むことそれ自体だ、ということです。さらに踏み込めば、語学留学なんてのは語学習得に「直接には」大した効果はない、ってことです。語学留学信仰批判、語学留学の代償、本当の目的・効用、の順で進めていきます。

《語学留学信仰批判》

こういうことを考える問題意識は、語学留学に対する信仰への違和感に由来しています。「語学留学かぁ、きっとペラペラになるんだろうね」みたいに、なーんとなく高評価されがちではないでしょうか。。語学留学を正確に理解することで、このなーんとなくの高評価を見直してみたいと思います。さて、語学留学で言語をペラペラ話せるようになるでしょうか。それはなぜでしょうか。外国語に囲まれるから?ネイティブに教わるから?

外国語に囲まれるのが良いように思えるのは、単純にインプット量が増えるからですかね。これに対しては2方向から反論できると思います。第一に、確かにインプット量は増えますが、そのうち語学習得に寄与するのはわずかです。なぜならインプット練習としてインプットの量が意味を持つのは内容を理解している時だけです。街中で聞こえる会話やテレビから聞こえる外国語の大部分を理解するのは困難です。たとえそれが英語で、TOEIC満点であってもです。内容を理解できないインプットが増えたところで語学習得には寄与しません。

第二に、インプット量の確保なら日本国内で可能です。スロベニア語などは別にしても(失礼)主要言語なら親切にも日本語で書かれた教材が豊富にありますし、生きた外国語(笑)ならインターネット上に掃いて捨てるほどあります。

ネイティブに教わるから??ネイティブが役立つのは、文法書には載せられないほど細かい「表現として自然」などのレベルの文法知識を持っている点においてのみではないでしょうか。その他の点は文法書や日本人の先生で十分です。逆に、日本語を話せない先生に教わるのは非効率ですね。母国語での説明が一番理解しやすいので。

《語学留学の代償》

このように語学習得に直接には寄与しないにも関わらず、語学留学は高い代償を必要とします。まず単純に留学費用です。さらに、日本にいたらできたこと、例えば大学教育を受けるとか仕事をして収入を得るとか、ができません。仕事を辞めてきてる人を見ると、その代償は大きいなぁと感じさせられます。 では、そんな代償を払ってまで行う、語学留学の正当な効用とは何でしょうか。

《本当の目的・効用》

それは語学学習のモチベーションを保つことと、外国に住むことそれ自体ではないかと思います。 モチベーションの維持としては、第一に、語学留学すると(留学先での)生活の意味がはっきりします。言語を習得することです。日本で生活していると、生活(または人生)の目的は多様です。例えば他科目の勉強、研究、仕事に時間を割かねばなりません。外国語習得なんてどれだけ優先順位の低い目的でしょうか。さらに語学学習を妨げる誘惑も豊富です。
第二に、外国語を使う機会が比較的簡単に得られます。例えば外国語を話す相手を日本で探すのは難しく、それだけで心理的に大きなハードルになり、モチベーションを消費してしまいます。

また、外国に住むことは、海外経験として貴重です。他国人に囲まれることで、日本人としての自覚とか、他国人との付き合いの難しさとか、自分と異なる行動様式の認識とか、が得られるでしょう。 話が逸れますが、外国に住みたい動機として多少ネガティブだと思うのは、外国に住みたいという欲求の満足させるという動機です。ただ、それで本人が幸せならいいんじゃないかとは思います。もっとネガティブだと思う動機は、日本での生活が嫌でそこからの逃亡を果たすことが目的である場合です。日本生活からの逃亡がよくないと思うのは、嫌いな環境から逃げて向かった先が必ずしも嫌いでない(心地よい)環境であるとは限らないからです。

《まとめ》

そういうわけで、語学留学の理解としては、日本での機会損失と高い金を代償に、海外経験(または海外居住欲の満足)や語学学習のモチベーションを買っている、というのが正確・正当だと思います。学生は機会損失が比較的少なそうですし、海外経験は若いうちがいいと言いますから、大学の長期休暇の過ごし方としてはそれなりに妥当だと思います。そういえばバカンスで語学学校に来る人が他国人に多いことは、「長期休暇の過ごし方としては妥当」という評価とよく一致しますね。

こんなこと考えるのも語学留学してるからで、もともと語学留学を疑問視していた僕が語学留学してるのはヴルカヌス・イン・ヨーロッパに参加したからです。こうやって考えるきっかけを得られたという点で、自分単独では決して選択しなかった経験を「させられる」のも悪くないものですね。

7/04/2010

私の性格の要

自分の性格を構成する要素のうちの複数の性格要素につながる、いわゆる要のようなものをひとつ見つけました。
去年の誕生日にもらった扇子の要部分(使ってるよ、コケツ!)

それは、自分にしっくりくる言葉で言えば「ディフェンス志向」です。他人に説明するなら、自分の評価が下がるような出来事を避ける傾向、とでもいえるでしょうか。特に、過剰に短期的な視点からみた評価低下を嫌う傾向です。この傾向は僕の性格のうち、恥ずかしがり、タテマエ思考、言葉の正確さを求める、などを説明することができるようです。

つまり:
  • 恥ずかしがりとは他人の前での失敗を恐れること、つまり自分の評価低下を恐れることと同様です。
  • タテマエ思考は客観的な責任の所在を明らかにしようとする姿勢のことなので、責任逃れ、つまりは評価低下の回避、に適した思考法です。
  • 言葉の正確さも責任逃れに必要なものです。なぜなら発言は、責任の所在を明らかにする際に、前提となる材料・証拠となるので正確であることが望ましいからです。

自分の評価が下がらないために絶えず気を張る必要がある環境で性格形成期を過ごすと、こんな性格になるんじゃないかと思います。例えば、いっつも説明責任を執拗に求められる、とか。誤解の無いように一言加えると、自分の育ったのがそういう環境だった、と思うのでなく、現在のディフェンス志向から逆算してそう推測されるという意味で、です。

以下、功罪的な視点で見ると、短所と感じるのは恥ずかしがり屋であること、逆に言葉の正確さを求める姿勢は長所に、タテマエ思考は短所・長所のどちらでもあります。恥ずかしがり屋は結構大きい短所で、口数が少なくなるので、会話経験の量が減り、口ベタにつながり、世渡り上手とは真逆な現状です。

言葉の正確さを求める姿勢は、外国語学習に大きく貢献していると思います。和文英訳の際に必要と言われる、いわゆる和文和訳、すなわち日本語の文を解釈しアイデアの段階まで理解を深め、英訳しやすい和文に再表現するような作業、が楽しいと感じます。

タテマエ思考は責任逃れ志向の小さくまとまった(ある意味でセコイ)行動につながるという点で短所ですが、思考力を得るために必要な訓練を提供してくれる(くれた)という点ではありがたい性格です。つまり、責任逃れの弁をタテマエ論で筋が通るように構築する訓練を通じて、客観的に考える力・論理的に考える力を養うことができたのではないかと思います。

性格の複数の要素を説明できる「要」を見つけるってちょっと面白い経験でした。今頭の中で別の性格要素が形をはっきりさせつつあるので、言語化できるのが楽しみです。どうも、自分の体験を語るとか、好きなもの(がなぜ好きか)を語るとか、そういったことが苦手なようで、それを過不足ない言葉で表現したいなぁ、ってとこです。体験・経験の認識障害とか、体験・経験の解釈に必要なフレームワークを持っていないとか、そんな感じの言葉で。

P.S. ヒントをくれたあなた、面白い経験をありがとう。